ノースリーブのジージャンにデニムの短パン、ポマードベッタリの七三分けのヘンな芸人――。「ワイルドだろぉ~」のギャグでピン芸人・スギちゃん(38)がバカ受けしている。3月の「R―1ぐらんぷり」で準優勝して一気にブレーク。“楽しんご以来の一発屋”として注目されている。
「スギちゃんの強みは主婦層の支持が厚いこと。下品なネタが少なく、子供に安心して見せられるからです」(放送作家)
ところが……。
芸歴18年。愛知県の高校を卒業後、就職したのは地元の結婚式場。だが、子供の頃からの芸人になる夢を捨てきれず、21歳で吉本興業に入り、「フランクフルト」というコンビ名でデビュー。もちろん、売れずに即、解散。
「ごたぶんに漏れず、長~い下積み生活です。住まいは家賃5万円ほどの風呂なしアパート。ラブホテルの清掃やスーパーのバイトをしながら糊口をしのぎました。それから十数年、底辺のまま。芸人生活を続けられたのは家族の理解があったからだと思います。杉山(本名・杉山英司)の両親は『まじかるタケシとチャイナ百合子』という夫婦マジシャン。結局、一度もブレークしないまま、28年間舞台に立ち続けたので、息子に夢を託した……」(知人)
4年前には萩本欽一のいる浅井企画をクビになっている。仕方なくピン芸人に転向。「杉山えいじ」という芸名で「ザ・イロモネア」「爆笑レッドカーペット」にも売り込みをかけたが、門前払い状態だったらしい。
「あいつがこだわったのは『おっぱい先生』というキャラクター。大きな胸の作り物を胸に入れて、“おっぱい”を連呼するというもの。でも、下品でつまらない。3年前から2年連続でこのネタで『R―1』に挑戦して初戦敗退しています」(無名時代からスギちゃんをよく知る芸人)
どうにか日銭は稼いだ。この頃、爆笑問題の田中裕二の“そっくりさん”として「サンデージャポン」の再現VTRに出演したり、九州の小さいイベントに出かけたり。数万円にはなった。
しかし、そんな最低の“地方営業生活”できっかけをつかんだ。スギちゃんの原型に近いネタが出来上がったのだ。それは陰毛をライターで燃やすワイルドな宴会芸――。

「スギちゃんの強みは主婦層の支持が厚いこと。下品なネタが少なく、子供に安心して見せられるからです」(放送作家)
ところが……。
芸歴18年。愛知県の高校を卒業後、就職したのは地元の結婚式場。だが、子供の頃からの芸人になる夢を捨てきれず、21歳で吉本興業に入り、「フランクフルト」というコンビ名でデビュー。もちろん、売れずに即、解散。
「ごたぶんに漏れず、長~い下積み生活です。住まいは家賃5万円ほどの風呂なしアパート。ラブホテルの清掃やスーパーのバイトをしながら糊口をしのぎました。それから十数年、底辺のまま。芸人生活を続けられたのは家族の理解があったからだと思います。杉山(本名・杉山英司)の両親は『まじかるタケシとチャイナ百合子』という夫婦マジシャン。結局、一度もブレークしないまま、28年間舞台に立ち続けたので、息子に夢を託した……」(知人)
4年前には萩本欽一のいる浅井企画をクビになっている。仕方なくピン芸人に転向。「杉山えいじ」という芸名で「ザ・イロモネア」「爆笑レッドカーペット」にも売り込みをかけたが、門前払い状態だったらしい。
「あいつがこだわったのは『おっぱい先生』というキャラクター。大きな胸の作り物を胸に入れて、“おっぱい”を連呼するというもの。でも、下品でつまらない。3年前から2年連続でこのネタで『R―1』に挑戦して初戦敗退しています」(無名時代からスギちゃんをよく知る芸人)
どうにか日銭は稼いだ。この頃、爆笑問題の田中裕二の“そっくりさん”として「サンデージャポン」の再現VTRに出演したり、九州の小さいイベントに出かけたり。数万円にはなった。
しかし、そんな最低の“地方営業生活”できっかけをつかんだ。スギちゃんの原型に近いネタが出来上がったのだ。それは陰毛をライターで燃やすワイルドな宴会芸――。
