サムスン電子は6日、2012年第1四半期(1-3月期)に過去最高の営業利益を上げたと発表した。連結ベース(速報値)で売上高は前年同期比22%増の45兆ウォン(約3兆3100億円)、営業利益は9%増5兆8000億ウォン(約4300億円)で、昨年第4四半期(10-12月期)と比較しても、営業利益は9%以上増えた。サムスン電子は2年前の時点でスマートフォンの開発で出遅れたが、劣勢を一気に挽回し、スマートフォン販売が過去最高益に最も貢献した。
サムスン電子はIT業界で一般的に非需要期とされる第1四半期に過去最高益を更新するという「サプライズ業績」を記録した。内外の証券会社は当初、同社の第1四半期の売上高を43兆-47兆ウォン(約3兆1700億-3兆4600億円)、営業利益を4兆9000億-5兆3000億ウォン(約3600億-3900億円)と予測していたが、市場予測を大幅に上回った。
昨年第4四半期の営業利益(5兆3000億ウォン)には、ハードディスク事業部の売却益(約8000億ウォン=約600億円)という特殊要因が含まれており、それを除外すると、第1四半期の営業利益は前四半期比で25%以上伸びたことになる。サムスン電子の営業利益は韓国の大企業で最大となる見通しだ。サムスン電子は「過去4年間に売上高に対する投資額の割合が16.1%に達するなど、韓国の大企業でも最も高い水準の投資を続けてきたことが実を結んだ」と説明した。
サプライズ業績をけん引したのは携帯電話部門だ。サムスン電子は第1四半期だけでスマートフォンを4400万台販売した。アップルを上回り、世界トップの座を奪還することが確実視される。昨年第4四半期(3650万台)に比べると、20%以上の増加となる。
昨年発売したスマートフォン「ギャラクシーS2」が世界市場で2000万台以上売れ、昨年11月に発売された「ギャラクシーノート」も5カ月で500万台以上を売り上げた。部門別の業績は公表されていないが、スマートフォンと従来型の携帯電話端末を合計した携帯電話部門は、第1四半期に約3兆9000億ウォン(約2900億円)の営業利益を上げ、利益全体の67%を占めたと推定される。
半導体事業も1兆2000億-1兆3000億ウォン(880-960億円)の営業利益を上げたとみられる。システムLSI(非メモリー半導体)事業が好調だったことに加え、競合関係にあった日本のエルピーダメモリが会社更生法の適用を申請し、メモリー半導体の価格が上昇したことが好業績につながった。テレビ・家電部門も5000億ウォン(約370億円)の利益を上げたとみられる。ディスプレー部門は、子会社のサムスンモバイルディスプレー(SMD)の業績が好調で、昨年第4四半期の2200億ウォン(約160億円)の赤字から黒字転換したとみられる。SMDはギャラクシーS2、ギャラクシーノート向けにアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネルを生産している。
サムスン電子の業績の伸びは、第2四半期も続く見通しだ。新型スマートフォン「ギャラクシーS3」が5月に発売されるほか、半導体市況も改善が見込まれるためだ。証券会社の多くは、サムスン電子が第2四半期に6兆ウォン(約4400億円)以上の営業利益を上げると予想している。
ブルームバーグ通信は今年、サムスン電子の純利益が前年比47%増加すると予想した。サムスン電子関係者は「業績の伸びに伴い、社員数も4年間で29%増え、昨年末時点で韓国の単一企業としては初めて10万人を超えた」と説明した。

サムスン電子はIT業界で一般的に非需要期とされる第1四半期に過去最高益を更新するという「サプライズ業績」を記録した。内外の証券会社は当初、同社の第1四半期の売上高を43兆-47兆ウォン(約3兆1700億-3兆4600億円)、営業利益を4兆9000億-5兆3000億ウォン(約3600億-3900億円)と予測していたが、市場予測を大幅に上回った。
昨年第4四半期の営業利益(5兆3000億ウォン)には、ハードディスク事業部の売却益(約8000億ウォン=約600億円)という特殊要因が含まれており、それを除外すると、第1四半期の営業利益は前四半期比で25%以上伸びたことになる。サムスン電子の営業利益は韓国の大企業で最大となる見通しだ。サムスン電子は「過去4年間に売上高に対する投資額の割合が16.1%に達するなど、韓国の大企業でも最も高い水準の投資を続けてきたことが実を結んだ」と説明した。
サプライズ業績をけん引したのは携帯電話部門だ。サムスン電子は第1四半期だけでスマートフォンを4400万台販売した。アップルを上回り、世界トップの座を奪還することが確実視される。昨年第4四半期(3650万台)に比べると、20%以上の増加となる。
昨年発売したスマートフォン「ギャラクシーS2」が世界市場で2000万台以上売れ、昨年11月に発売された「ギャラクシーノート」も5カ月で500万台以上を売り上げた。部門別の業績は公表されていないが、スマートフォンと従来型の携帯電話端末を合計した携帯電話部門は、第1四半期に約3兆9000億ウォン(約2900億円)の営業利益を上げ、利益全体の67%を占めたと推定される。
半導体事業も1兆2000億-1兆3000億ウォン(880-960億円)の営業利益を上げたとみられる。システムLSI(非メモリー半導体)事業が好調だったことに加え、競合関係にあった日本のエルピーダメモリが会社更生法の適用を申請し、メモリー半導体の価格が上昇したことが好業績につながった。テレビ・家電部門も5000億ウォン(約370億円)の利益を上げたとみられる。ディスプレー部門は、子会社のサムスンモバイルディスプレー(SMD)の業績が好調で、昨年第4四半期の2200億ウォン(約160億円)の赤字から黒字転換したとみられる。SMDはギャラクシーS2、ギャラクシーノート向けにアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネルを生産している。
サムスン電子の業績の伸びは、第2四半期も続く見通しだ。新型スマートフォン「ギャラクシーS3」が5月に発売されるほか、半導体市況も改善が見込まれるためだ。証券会社の多くは、サムスン電子が第2四半期に6兆ウォン(約4400億円)以上の営業利益を上げると予想している。
ブルームバーグ通信は今年、サムスン電子の純利益が前年比47%増加すると予想した。サムスン電子関係者は「業績の伸びに伴い、社員数も4年間で29%増え、昨年末時点で韓国の単一企業としては初めて10万人を超えた」と説明した。
