日本のIT企業の最高経営陣が「若き侍」へと大幅に世代交代している。これまで経験豊富で安定した最高経営責任者(CEO)が多かった日本が、若くて攻撃的な韓国のCEOをベンチマーキング(優良な実例に倣って目標を設定する)し、「ヤングジャパン」を前面に掲げた格好だ。

韓国系の孫正義ソフトバンク会長が率いる日本最大手のポータルサイト「YAHOO! JAPAN」を運営するヤフー(ヤフー日本法人)は1日、宮坂学執行役員(44)が4月1日付で社長兼CEOに就任する人事を発表した。退任する井上雅博氏(55)とは11歳差だ。また、新たなCEOを迎えるに当たり、35-44歳の「若き血」7人も4月から経営陣に加わる。これにより、ヤフーの経営陣の平均年齢は53歳から41歳に若返る。孫会長はヤフーのCEO交代を発表する記者会見で「われわれのライバルは若く、顧客も若い。だから若い経営が重要だ」と述べた。

先月には、日本の電子メーカーを代表するソニーもCEOを若手に交代させた。ソニー初の外国人CEOだったハワード・ストリンガー社長兼CEO(70)が業績不振の責任を取って退き、平井一夫副社長がリリーフ役として就任。次いで、パナソニックも大坪文雄社長(67)が退任し、津賀一宏専務(56)が新社長に昇格する人事を発表した。日本の電子業界の両雄で、わずか数日の間に最高経営者が11-18歳も若返ったことになる。こうした新たな動きについて、日本経済新聞は「50代の社長が前面に登場し、不振脱出の期待が高まった」と報じた。

年功序列を重視する日本の風土では、大企業のCEOに50代初めから半ばの人材が選ばれるのは極めて異例だ。帝国データバンクによると、日本企業のCEOの平均年齢は2008年現在で59.4歳となっている。

日本のIT業界を代表する企業が突然若き経営者を立て始めた背景をめぐっては、これまで目指してきた日本式の「安定経営」が韓国企業の「スピード経営」に逆転され、危機感が高まったためとの分析がある。退任するヤフーの井上社長「今は守りよりも攻撃に焦点を合わせなければならない。破壊を怖がらない若い指導者が必要だ」と語った。ソニーの平井次期社長も「新しい体制では、速やかで果敢に決断を下し、実行に移す」と抱負を語った。

韓国を代表する大手IT企業は、30代で企業を設立し、40代半ばを迎えた創業者が主流だ。韓国最大のポータルサイト「ネイバー」を率いる李海珍(イ・ヘジン)NHN理事会(取締役会)議長(45)、ポータルサイト業界2位を誇るダウムの創業者、李在雄(イ・ジェウン)氏(44)、それにNHNの共同創業者でスマートフォン用メッセンジャー「カカオトーク」を成功させた金範洙(キム・ボムス)理事会議長(46)らが代表的だ。このほか、世界的なゲーム会社、NCソフトの金沢辰(キム・テクジン)社長(45)、NXC(旧ネクソン・ホールディングス)の金正宙(キム・ジョンジュ)代表(44)も同世代だ。

東洋未来大の黄圭振(ファン・ギュジン)教授(経営学)は「日本企業が韓国のIT企業の急激な成長に感じる危機感は想像以上に大きい。若き日本のCEOが一斉に登場したのは、韓国の40代の創業者によるスピード感ある決断力、実行力をベンチマーキングし、危機を突破する狙いがある」と分析した。


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