ローマ法王庁(バチカン)の機密文書館が所蔵し、これまで門外不出だった歴史的文書約100点の一般公開が29日、ローマのカピトリーニ美術館で始まった。
今年設立400年を迎える機密文書館が初めて公開するのは、女王エリザベス1世の母親アン・ブーリンと英国王ヘンリー8世との結婚を実現するため、王妃との離婚を許すよう英議員らがローマ教皇クレメンス7世に求めた1530年の書簡など。
ほかにも、16世紀の宗教改革のきっかけとなったマルティン・ルターに対する破門宣告書や地動説を唱えたイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが異端審問にかけられた裁判記録などが含まれている。
一般公開は9月まで行われる。