近ごろは昔に比べて様々な除菌、抗菌グッズが販売されており、衛生面における現代人の意識の高さがうかがえる。記者も子どもが生まれて以来、あちこち除菌スプレーを吹きつけ、おもちゃを拭き、果ては床まで消毒し、「そこまでするの?」と夫に言われたりもする。

汚いよりはきれいな方がいいに決まっている。しかし「現代人は神経質に菌を遠ざけ過ぎるから抵抗力が弱いのだ」という声もある。どこまでやるかは人それぞれだろうが、最近「子育てにおいて最も大切なのは衛生」と多くの母親が考えていることを示す調査結果が出た。

トイレタリー用品などの大手メーカーSCAがイギリスで7000人の親を対象に行った調査によると、「育児において大切だと思うこと」(複数回答可)に、77%の母親、69%の父親が「衛生、清潔さ」と答えた。これに次いで礼儀作法65.5%、健康、運動、食生活54.5%、社会との関わり45%、伝統21%、信仰16.5%という結果となった。

特に女性は、母親となって衛生面により気を配るようになったという人が多く、手を洗う頻度も高かった。歯を磨かずに外出できる人は7%なのに対し、ノーメイクでも出かける人が68%というのも興味深い結果だ。菌から子どもを守ることを重要視すると共に、清潔にしていないと友達ができないと考える親も多くいた。

ちなみに同国メディアは信仰と答えた人の少なさに注目しているようだ。最近行われた別の調査によると、特定の信仰を持たず礼拝にも参加しないという人は1964年の26%から69%に急増しており、イギリス国民の「宗教離れ」を憂える声も聞かれる。

グラスゴー大学神学科教授のJeanrond氏は、「衛生に気を配るのは良いことだが、他者や神、そして自分の内面と対話し、関係を育むことも同じように大切にして欲しい。衛生的で健全な肉体と、信仰の篤い健全な精神のバランスを保っていただけたらと思う」とコメントしている。

日本で同じ調査をしても、やはり衛生は高順位となるのではなかろうか。清潔で健康な体に健全な心が宿るよう、親や社会が子どもたちの成長を見守っていくのが大切だ。




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