富裕層や機関投資家の資金を運用するヘッジファンドが、何百万人という人々のTwitter上のつぶやきを分析して投資判断に用いていることが判明した。ヘッジファンドといえば、積極的な空売りや投機的な売買で、一般的な投資信託よりも高い利回りを得ることで有名だ。

そのファンドを運用する優秀なトレーダー達が、いったいどのようにして人々のつぶやきを株価予測に利用しているのだろうか?

そもそも、世間の社会に対する意識は、市場の動きを読む上で重要な要素の1つだ。そんな世間の感情をオンライン上で瞬時に展開するTwitterの性質を利用して、市場の動きを予測するプログラムが開発されたのである。

そのプログラムとは、ランダムに収集した10パーセントのTwitter上の情報を、ポジティブなつぶやきとネガティブなつぶやきに分類。そこに、落ち着き、警戒、確信、重大、親切、幸福の6つの心理を定義するシステムを取りこんで、収集したデータを照合するというものだ。

米・インディアナ大学が開発したこのプログラムは、昨年度の実験的な使用で、ニューヨーク・ダウ平均株価の動きを87.6パーセント正確に予測した。

当初は、「マーケットの下落に比例してオンライン上の人々の感情もネガティブになる」と考えられていた。しかし、同プログラムの使用により、この図式は真逆にとらえられると判明。つまり、オンライン上のネガティブな感情や不安感が市場の低迷を招くというのである。

この発見は大変衝撃的なものだ。市場の動きを正確に予測できれば、投資判断においてこれほど優位なことはない。

英ロンドンに本拠地を置く投資会社ダーウェントキャピタルマーケットは、同大学と真っ先に独占契約を交わし、25万ポンド(約3000万円)を投入。人々のつぶやきをもとに投資判断を行うファンドを立ち上げたのである。

ちなみに、市場が低迷するのは、金欠を嘆くつぶやきや、心配・不安といった内容のつぶやきが増えた2~3日後だそうだ。




ビッグパンダの日記