休暇と健康状態に関する調査結果が発表されたのだが、それによると休みを取ることで日々の疲れを心身共に回復したと思っても、その効果はもってもせいぜい2週間程度らしいのだ。

これは、オランダの研究者ジェシカ・デ・ブルームさんが発表したもの。彼女は仕事を持つ成人96人の健康状態と幸福感に関して「休暇前」「休暇中」「休暇後」の状態を調査した。

すると、休暇直後は心身がリフレッシュされた状態にあるが、仕事に戻った最初の週にその効果は徐々に減っていく傾向にあったという。そして2週間が経つころには、休みに入る前の「非常に疲れている状態」の時と変わらないほど疲労を感じているというのだ。

また、英国心理学会発行の雑誌『The Psychologist』によると、「人は休暇のせいで体調を崩すことがある」とのこと。これは「休暇病」と呼ばれるもので、働いている時よりも休みの日に身体の調子が悪くなることがあるのだという。

仕事中毒の人や完璧主義の人ほど休暇病になりやすいといわれており、原因としては食事や睡眠時間など生活スタイルの変化があげられる。人によっては、仕事中のストレスが感じられなくなると身体の免疫機構が不調に陥ることさえあるようだ。



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