日本人の多くが知っている童話といえば、イソップの『アリとキリギリス』だ。夏にせっせとエサを集めて冬に備えたアリに対し、夏に遊んでばかりいたキリギリス。冬になってアリは蓄えたエサを食べて過ごしたが、キリギリスはエサを蓄えていなかったため餓死してしまったという物語だ。

しかし、原作の『アリとキリギリス』にはキリギリスは登場せず、別の虫が登場しているのだ。その虫とはセミ。つまり、原作は『アリとキリギリス』ではなく『アリとセミ』だったのだ。どうしてセミがキリギリスになってしまったのか?

もともと、原作ではアリとセミが登場人物として書かれていたが、セミが一般的ではない地域もあった。そのため、登場人物がセミからキリギリスに変えられて伝えられたというわけだ。言い伝えでは、ギリシアよりも以北の地域ではキリギリスになっているという。それがアジアにも伝えられ、『アリとキリギリス』という話が日本でも広まったというわけだ。



ビッグパンダの日記