映画、ソーシャルネットワークで話題のFaceBookが2月8日のお昼頃から、FaceBookの実名ではないと思われるアカウントが大量に削除された。これにより、今まで通りにサービスを利用できない状態になった人がいるようである。今回のアカウント削除は日本だけのことではないようだ。というのも、世界のFaceBookの利用統計を伝える「socialbakers」によると、イタリアのローマ市内にある世界最小の主権国家バチカン市国はこの1カ月でユーザーが820人から20人に転落し、その減少率は-4000パーセントという驚くべき状態にある。おそらくFaceBookによるアカウント削除が原因と思われるが、いったいなぜ、このようなことになってしまったのだろうか?

バチカンの元々のユーザー数は、1カ月前の集計で820人いた。この人数は2008年統計の人口791人を上回っている。おそらく偽りのアカウントを取得していた人物が複数名いたものと思われる。同様に直近の1カ月でユーザー数が極端に減った国は以下の通りである。

【1カ月の間にFaceBookのユーザー数が激減した国】

10位 サントメ・プリンシペ民主共和国 -91.3パーセント 840人減(現ユーザー920人)
9位 ミクロネシア連邦 -102.5パーセント 3280人減(現ユーザー3200人)
8位 北マリアナ諸島 -298.4パーセント 1万4800人減(現ユーザー4960人)
7位 グアム -551.7パーセント 5万9360人減(現ユーザー1万760人)
6位 米領バージン諸島 -1068パーセント 3万2040人(現ユーザー3000人)
5位 米領サモア -1268.8パーセント 4060人減(現ユーザー320人)
4位 オーランド諸島 -1389.3パーセント 7780人減(現ユーザー560人)
3位 ジャージー -1431.5パーセント 4万940人減(現ユーザー2860人)
2位 ガーンジー -2142.6パーセント 2万3140人減(現ユーザー1080人)
1位 バチカン市国 -4000パーセント 800人減(現ユーザー20人)

という結果になっている。実のところ、バチカン市国を除いたすべてが島国なのである。ではなぜ、これらの国に限って、大量にアカウント削除されているのだろうか? これはあくまで憶測なのだが、ネットの利用状況とユーザー数の間に、極端な開きが見られたためではないだろうか。

参考までに2009年に「International Telecommunication Union」が発表した国別のネット利用を調べたところ、これらの国々に関して以下のような結果が判明した。

【ネットの国別利用状況】

187位 サントメ・プリンシペ民主共和国 2.67万人
198位 ミクロネシア連邦 1.7万人
219位 北マリアナ諸島 1万人以下
163位 グアム 9万人
184位 米領バージン諸島 3万人
219位 米領サモア 1万人以下
順位なし オーランド諸島
185位 ジャージー 2.95万人
178位 ガーンジー 4.83万人
219位 バチカン市国 1万人以下

上の順位と見比べて欲しい。いずれもネットの利用率が非常に低い国なのである。どうやらこれらの国に対するFaceBookのアカウント削除は、ネットの利用状況を反映したもののようだ。つまり架空アカウントを特定しやすかったと推測される。となると、今までの報告されていたFaceBookの全登録ユーザー数は、元より間違っていたということになる。さらに言えば、ネット利用が盛んな地域では、より正確な利用実態の把握が困難ではないだろうか。

いずれにしても、登録ユーザー数6億人の信憑性が疑われる。



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