Kenko オートデジメーター KFM-1100 入射光式露出計 KFM-1100/ケンコー

¥50,400
Amazon.co.jp

前回の予告に書いた、転送機能が何故ないのか不思議な道具のお話です。
確かにイラネって思うけど、あってもいいんじゃないのかという入射光式の露出計です。
TTL測光でイイヨ!と言う方もいますし、ヒストグラムで対応できるもん!という方もいます。
$ツァイスで撮る非日常-オートメーターIVバッテラで柔らかくしてなんて方には全く御縁がないと思いますが、ストロボってものをライトバンクに突っ込んで2つも3つも使うとなると、距離・角度・出力などややっこしく操作しなくてはならないのでこういうモノで測定しつつ調整するほうが楽なんですよね。ただ、使用方法を理解していないと全く意味を為さない道具でもあります。
どこをどこに向けてどこで計るというセオリーはあるものの、予想外だったなんてこともあります。なんで、場数をこなして勘を養い精度を上げていくものなわけですが、その場でアガリが見れるこの時代ではそんな事もおざなりになっている感も否めません。いや、経験もなしにプロカメラマンを名乗る方もいましたね。

ツァイスで撮る非日常-平板で、先にも書いたとおり多灯を使うとなれば、比率も知る必要があるわけで、手で覆ってもやれますが一応平板も使用しています。これをデフォにしてる方も時々見ます。
こういうのはあくまでも好みで、どうしたら失敗しにくくなるかという事になります。

極端な話をすると、イルミネーションを撮るのに入射光式で使えば失敗します。他に、風景を撮るのに使っても仕方がないとか。実際、富士山の山頂付近で測定し無線で連絡して撮ったという妙なお方もいたりと。
あと、ご年配の方なんかはフィルムの箱の露光情報を元に大抵マニュアルで撮ってるとかもありました。
かく言う私もその昔にガイドナンバーから計算して露出を決めていた時代もあります。あんなことよくもまー小学生の分際でやれたもんだと関心しますが、それ相応に、なおざりとなる事もあったわけで後の反省点として学習していったものでした。

さて、この道具はというと長年ミノルタの道具を使用して参りました。なんで、ミノルタのカメラでは信号を飛ばして自動的にセットされるだろうと思っていたもののずっとナシ。同じくペンタックスのスポットメーターもナシ。そういえば、私の若かりし頃はと助手がスポットメーターで測光して変わったら連絡するという作業もありましたが、そのうち自動化されるんじゃないの?と思っていたものの未だにそんな道具はないんですよね。
しかし、勘がいい奴ともなるとこの作業で雲と天気を読むようになってくるんです。それと色の変化をいち早く読み取って段取りを身につけて行くわけですね。

それにしても、ミノルタのオートメーターIVってまだ使ってるのかよ!と言われそうですが、どういうわけかフラッシュメーターは相性が悪いのか一年間手元にあった試しがないのです。もらったIIIは早々と紛失、IVを買えば車で踏みつけ、Vは・・・。

光の強弱となるとあくまでも一次元。次回は少し広げたお話をしてみたいと思います。