今日は素敵な作文を教えてもらったので紹介したいと思います
小さな親切作文コンクールで内閣総理大臣賞を受けた作品です
HPはこちら です
やさしさとやさしさのあく手
岐阜県 広見小学校 三年 荒尾凌太
「おばあさん、どうぞすわって下さい。」
ぼくがお母さんと電車にのった時、高校生くらいのお兄さんが、ぼくのひいおばあちゃんくらい
の人に、せきをゆずろうと声をかけていました。
でも、そのおばあさんは、「年よりあつかいして」
と、おこって言ったように、ぼくには見えました。
お兄さんが、立ち上がって空けてくれたそのせきに、すわろうとはしませんでした。
ぼくは、「どうしてすわらないんだろう。」と思いました。
電車のイベントに行った時、高れい者やにんぷさんには、
せきをゆずりましょうと教えてもらいました。
せきをゆずれば、ニコニコとすわってくれると思っていたし、
それにすわった方が、立っているよりも楽なのにと考えていました。
お兄さんが、おばあさんのために空けたそのせきも、ぼくには、「すわって下さい」と言っている
ように見えました。
お兄さんも、立った場所にいるのがイヤになったのかなぁ、ドアの所に歩き出しそうでした。
その時ぼくのとなりにいた、おじさんが、おばあさんに、
「すわってあげて下さい。」
と言いました。おばあさんは、さっきよりもスゴイこわい顔をして、
「けっこうです。」
と言いました。
ぼくは、こわくなったので、マドの外を見てこれから行く、お店のことを考えました。
下りる駅に着いたとき、さっきのせきを見るとおばあさんがすわっていました。
電車を下りてから、お母さんが教えてくれました。声をかけたおじさんは、
「この子は、きっとこれから二度と、だれかにせきをゆずると言うことをしないでしょう。
それは、あなたが、この子のやさしさを受け取ってあげることが
出来なかったからなんて思いたくないでしょう。
あなたもやさしさで、この子のやさしさを受け取ってあげて下さい。」
と話したそうです。
ぼくは、話が分からなくて何度もお母さんにその話をしてもらいました。
ぼくは、電車が大すきです。
せきをゆずれば、「ありがとう」と言って、すわってくれると思っていました。
せきをゆずることが当たり前だと思っていたので、おばあさんをふしぎに感じていました。
お母さんから、当たり前と思っていたことも、本当は人が人を思いやる気もちなのだと教えても
らうことが出来ました。
そしてぼくは思いました。
やさしさとやさしさがあく手をするから、親切なんだと思います。
まだ、ぼくは、たくさんの人から、やさしさをもらっているけれど、
いつかやさしさをだれかに受け取ってもらえるように、
いっぱい勉強して、遊んで、大きくなっていきたいです。
やさしさとやさしさの握手、素敵な言葉だと思いません?
人に親切にするのも大切ですが、人から親切を受けた時も素直に感謝することもたいせつですね