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「江戸川乱歩_怪人二十面相」を再読しました。
小学生のときに読了した作品。
東京は不思議な盗賊「怪人二十面相」の噂で持ちきりだった。
そんな中、実業家の羽柴壮太郎宅に二十面相からロマノフ王家に伝わる宝石を狙う予告状が届く。
壮太郎本人、帰国した長男壮一、大勢の使用人らが警戒する中、予告の時間が近づく。
最近映画にもなって話題の怪人二十面相の初登場作品です。
このシリーズは小学生のとき学校の図書室で借りては読んだものです。

この作品が最初に『少年倶楽部』誌に連載されたのは1936年(昭和11年)です。しかし小学生のときに読んだときにはこんなに昔に書かれたものだとは全く気がつきませんでした。今読むと物価とか交通手段とか服装とか時代を感じさせる記述は散見しますが、意外なくらい時代的な普遍性のある物語です。このへんが長い間愛される秘密なのかもしれません。

子供向けに書かれたものなのでストーリーは当然複雑なものではありません。基本的には名探偵明智小五郎(+少年探偵団)VS怪人二十面相の対決、というミステリーというよりは冒険小説に近い内容です。怪しい人物は登場したときから怪しいですし、期待を裏切ることのない展開を見せます。明確な伏線を張っておいて年少の読者がそれを見破る快感を得られるという作りですね~ 私も再読にもかかわらずけっこう嬉しかったし(笑)

私が自発的に本を読むようになったのはこのシリーズが最初だったと思います。シリーズの中にはホラー色、SF色の強いものもあり現在に至る私の本好きの原点とも言えそうです。今回は図書館で借りたのですが装丁も昔のままで嬉しくなりました。奥付には1964年8月第1刷、1998年1月第108刷とあります。ネットで検索すると文庫版なら今でも新品で入手可能なようです。今でも小学校の図書室には揃っているのでしょうか?
「ミッション34 正道リ・リ・トライ」の進捗状況

再々開後152回トライ
ベストは2.691秒差の2位
あまり時間が取れないので2位になったらやめてしまうので進歩がありません。
集中して走らないと勝つのは無理のようです(^_^;)