読書リスト(2)に「三つ首塔  横溝正史」を追加しました。

 裕福なお嬢様として生活していた主人公に謎に満ちた遺産相続話が転がり込む。伯父の還暦祝いの席での三重殺人、謎の男に引き回される逃避行、その過程で遭遇する数々の血なまぐさい事件。平凡だった生活は完全に破壊された。そして、謎を解く鍵となる「三つ首塔」にたどり着いた。

 昭和30年に書かれた金田一耕介が登場する推理小説。とはいえ金田一耕介の出番はあまり多くない。独特の時代背景に血なまぐさい展開で全編におどろおどろしい雰囲気が漂いイメージとしてはホラーに近い。登場人物の行動には不自然な点が多く見られるが、これは推理小説にはありがちなことなので…。