足早に歩きながら

振り返らずに

大空に叫ぶ

「追いかけておいで」



「だって…」

口ごもる溢れそうな

その先の言の葉

聞き流す



振り向いて

聞いてあげたい



君の辛さ

わからないでもない



君だけなら

振り向くこと

いとわない



君の

この先の未来

君の

背中を追いかける魂



頑張って

「ついておいで」



茨の山道

少しでも

樹木で階段を敷くために

先を歩くから






作/江彰 透



。。。。。。





振り向かずに

歩くあなた



その後ろ姿を

見つめる

わたし



ふたりの距離は

いつも

同じで



ふたりの歩幅も

いつも

同じ



近づくこともない

離れることもない

その距離に



あなたの優しさと

あなたの愛を感じて



今日も

また

あなたの後ろを

歩く



大好きなあなたの

後ろ姿を

ただ 見つめて





作/Ruy




。。。。。。



「あ痛てぇ!」

「オイオイ 僕の背中だよ」

「ごめんなさい」

「ううん! でも よく頑張ったね!」

「ほら ご褒美が待ってるよ」

「ん? なーに?」

「御来光が…」

「ほんと… きれいだね…」

「……」

「じゃ そろそろ」 

「先に行って 歩きやすいようにしとくからね」

「うん… 気をつけてね…」

「君もね…」