『こだま』 作/江彰 透いつものモーニングで社交のあなたと当たり触りのない挨拶「おはよう!」あたりまえといえばあたりまえなんだけど私には恋人との縁が先着しているあなたは愛しの彼女の未練が大洪水始業までのほんの憩いのひとときさり気ない間柄星の数ほどある人の縁なのに穏やかな波に乗ってこの先を恋人とこれからも航海するはずなのにどうしてあなたへの想いが培っていく遠い昔の夢見ていたわたしのあこがれもうひとりの私が満ち潮っていく心の叫びはなにをこだまするの…