久しく

ラブレターを書いていないので

いつしか書けるように

練習します。



・・・・・・



『幻のLove Letter』



君と知り合ってもうすぐ半年だね



僕の道のりと

君の道のりには

十数年のタイムラグ



「愛に年の差なんて」

どこからか聴こえてくる



でもさぁ

道のりも折り返しているのに



だってさぁ

残された道のりも定かじゃないのに



ただ

君に恋していることは

正真正銘

天に誓って

言えます



それにね

日に日に

想いが

湧き上げってくる



そのたびに

羊を数えて

気を紛らわす



いつしか

羊の数も

足らなくなってきたみたい



今度は

地球上の

人の数にしようと

想うんだけど



君への想いは

温泉のように

湧いてくるよ



だからね

勇気を振り絞って

ラブレターを

書いてみることにした



内容はね

「出会ってから」

「興味をもって」

「恋に出世して」

「愛に転化して」

「末永く君を守っていければ」

「この世の至上のハッピーです。」



ただね

君の道のりの

邪魔だけはしたくないから

大丈夫



伝書鳩に

開封厳禁郵便

って言付けて

あて名は

愛しの君で

あて先は

幻にしたから



作/メロウスカイ