部屋の窓辺から

映しだされる

東へ向かう新幹線

いつもの日常光景



君を

身近に

知ってからは

昼夜の

特別な光景へと

写しだされる



君の

歴史がつまった

故郷に向かう

express train



「大好きだよ」と

呟きながら

見送る時間が

重なっていく



「愛してる」と

呟くことは

許されないけど



君の幸が

復路することを

願いながら



今日も

明日も

いつしか

世代の差が

無くなるまで

見守り続けたい



僕の時間が

零に帰す

そのときには



君の未来に

「愛してるよ」と

心に詰め込んで

東に向かおう