おとうさんね
人生に悔いはない
って思っている
ときに敗れて
迷惑を
かけたかもしれない
でもね
親から受け継いだ命を
失敗や
迷惑から
学んで
今を生きている
ただね
君たちの人生には
申し開きができないこと
あの時は
わからなかったけど
いまは
理解している
そして
心に引っかかっていた
君たちへの
想いを
君たちの
おばあちゃんに
聞いてみた
なぁ かあさん!
子供たちにどうしたらいい?
「子供たちが大きくなったからといって」
「会いたいだろうけど」
「いまさら 時をうめることはできないよ」
「元嫁の苦労を埋めることはできないよ」
「ことあるごとに 子供たちの安堵を念じなさい」
「それと よそ様にできる限り施しなさい」
「それが 回りまわって 子供たちに伝わるよ」
そっか
君たちへの
想い
切なさは
がんばって
墓場まで
持って行かなきゃいけないのか
君たち世代をみると
本能的に
類似して応援して
親愛してしまう
そして
つい
独り
切なくなってしまう
でもね
君たちへの
償い
おとうさん
墓場まで
全うするからね
生きながらにして
永遠の別れを
伏して
受け入れるからね
昔も
今も
未来も
あの世にいっても
君たちの
幸を
心から
祈ってるからね
君たちと
巡り逢えて
おとうさんの
人生も
幸せだよ
ありがとう