君からの

アプローチ

ほんとうは

僕のほうが熱くなって

一生懸命

冷やしていたんだけど



臆病になってる心が

突如崩れていく



施錠されている心の扉が

こじ開けられていく



そして

埃をかぶっている

恋心が

冬眠から

覚めて

僕に

何かしゃべりかけている



「はぁぁ あぁ!」

「もう!このままずっと」

「寝かせてくれればいいのに!」
  
ごめん!ごめん! 

っていうか

僕が起こしたんじゃないから!

「あんたじゃないの?」

うん!

「そっか あんたじゃなくて よかった」

はぁ どう意味?

「あんたさぁ 起こすたびに」

「今度こそって いつも気負って」

「何度も寝かせてばかりジャン!」

うーん! 確かに

「じゃぁ 寝るからね」

ちょっと 待ってよ!

「なぁーに!」

僕も反省して 成長したから

「ほんと!」



「しょうがないね」 

「今度は」



「あんたの新記録の愛で 相手に接するんだよ」



はーい



「じゃ おきてあげる」