「ねぇ! なんか どんよりして うっとしい曇り空だね」

人は
僕のことを
どうして
避けるのかな?




「わーい! さわやかな 青空で いい晴れ間だね)

人は
私のことを
なんで
好んでるのかな?




「もう! 服がビショビショになって 嫌な雨空だね」

人は
俺のことを
なぜ
嫌がるのかな?




「雨君はいいよ! まだ はっきり言ってもらえるから」
僕なんて 無言で 嫌な顔されて


「曇り! 無言だから 無視できるじゃん」
俺なんて はっきり嫌がれてるから 言い返さないといけないじゃん


「雨君! でも 無視も 後味悪いよ」

「曇り! 言い返すのも つかれるぜぇ」



「雨君! 曇り君! まぁまぁ 」


「晴れさんは いいよ 人から 喜ばれて なぁ曇り!」


「そうだよ いいとこばっかり とっていくんだから」



「なによ 二人がかりで いじめて」

「私だって 毎日自然の恵みに感謝している人たちからは」

「何卒 雨が降りますようにとか」

「どうか 晴れ間がでませんようにとか」

「神や仏に 導かせてくださいって」

「天に 訴えられてるんだからね もう!」



(雨! 曇り! そして 晴れまで! 何を聞き分けないことで 争ってる?)

(日ごろの バランスのいい仲間が)

(各自の 普遍なことは 理解して 慈しんでるだよ)

(さぁ 気を取り直して 元のところに 戻りなさい)

(でなきゃ 雷がでてきて 人が 苦しむから)

(自然のバイオリズムを 人は すこし 履き違えてるけどね)

(こうして見守ってることは 人は ちょっと 露とはしらないけどね)


「はい」

「雨君 曇り君 戻ろう」

「うん 晴れさん」

「おい いくよ 曇り」

「はーい」