君への想いを

届けに

長い道のりを

追いかけてきた



いつしか 

周りの

数々の出会いから



いろんな

届かぬ想いの

伝書鳩を

引き受けていた



届かぬ

一途な

想いの便り



届けてみると

不思議と

開くことなく

そっと懐に秘めて

歩き出す旅人達



別れ際での

感謝の言葉からは

なにひとつ

読み取ることが

できなかった



ただ 

背中からは

「わかってるよ」

とでも

頷いてるかのように



ただ 

振り向く笑顔からは

すでに

「風の便り」



届いていたかのように