押し寄せてくる波が届く頃には

この世での愛の終結宣言を

数年の月日とともに

この箱に閉まって 

浮かべようとしていた



指折り数えた訳ではないけど

一人 二人と

いろんな愛を育み合って

いつのまにか

六人を数えたところで

数年前を最後に

指折ることも

終わりを告げた



愛の醍醐味を感じたのは

一人目の愛

この世での

生死に

引き裂かれたとき


愛の復活を感じたのは

六人目の愛

この世での距離で芽生えたとき



愛を遠ざけている訳ではないけど

六人目の愛が

愛を想いださせてくれた月日だけ

その月日以上に眠りに入っている



愛に臆病になっている訳ではないけど

一人目の愛が

愛がドラマティックな月日だけ

その月日以下で醒めてしまう



押し寄せてくる波を

心を擦って

目を凝らしてみると

七人目の愛が

一途な光明とともに

流されてくる



もう一度

指折ることのできる

最後の指に

勇気をこめて



もう二度と

指折ることがない

最後の指に

愛を込めて



磨いてきたお互いの

人生観を

さらなる人生観にするために

二人の力を合わせて

この広い海を渡っていくことを



心に

想い出に

そっと 

つぶやいた