あなたとの キャンパスでのことは 今でも鮮明に浮かんでくる

はじめて 意識したのは

サークル仲間で 波乗りにでかけるときに

たまたま あなたの助手席に乗せられてから

あなたの助手席は 女子では難関だったのよ

はじめて見た あなたの波乗り

まるで 海と戯れている子供のように

自然のパノラマにお似合いだったよ


その後 つきあってすぐの時の 

あの 大会のお立ち台では

無邪気な子供の面影が消えて

どこか 寂しそうだったね

帰りの車の中での一言

「人が争って行き着く先は いったいなんだろうって?」

それ以来 大会には出なくなったね

ただその後は 以前にもまして 海とは格闘していたけどね

あなたの不思議なところは

頭で考えての行動より

感性ってゆうか 

瞬時に行動しているところ

こんなことがあったよね

地下鉄の長い昇りのエスカレーターで

私たちの前に

老人夫婦が乗っていて

おばあさんのほうは 目が不自由そうで

おじいさんが手を引いていたんだけど

手が離れたときに

下から見えて 危ないと思ったけど

何もできない私を尻目に

あなたは すぐさま 駆け昇って 

おばあさんの手にさしのべていた

ホームにあがったときには

何事もなかったように

おじいさんの手にバトンタッチ

先導していたおじいさんから 私がお礼言われて

おなたはもうホームの先のほうに

あなたの七不思議のひとつに

後から理屈をつけさせたら 天下一品だけどね

あなたの口癖で

道理は調味料になっても

理屈は味付けにはならないだったかな?

私的には

あなたの屁理屈って思っていたけど

でも どこか 納得させられたところが

七不思議だったよ

あなたの詩で好きだった詩が

「豊かな あふれるような 情感と」

「冷たい氷の刃(やいば)のような 理性」

「豊かな心は 人のために」

「氷のような理性は 自分のために」

最後に今でも心残りは

新人賞までもらえた 才能で

それよりも あなたの感性で

あなたの理想としていた

コピーライターの道が開かれていたのに

あなたは 内定をきっぱり断って

他の世界に行ったこと

あの時 私との別れのときに

なぜ ペンをおろしたの?

あなたとの縁は離れたけど

あなたの 感性からくる叫びは 

私のお守りだったんだよ!

いつかまた現れて 

今度は ペンを下ろさないでね!

いつまでも あなたは 私のお守りだからね!

あなたのファンが

今でも いることを 忘れないでね!


ファンクラブ代表より