君の小さな肩に掛かってる負担

か細い背中に背負ってる重荷

ひしひしと感じながら


(彼女に問いかけてみる)

ねぇ

今 彼氏いる?

「ううん いないよ」


じゃ 好きな人は?

「ううん いないよ」


えぇ~ そうなんだ

彼氏いらないの?

「うん いらない」


ねぇ ところで 子供何歳になったのぉ?

「もう 五歳だよ」


そっかぁ かわいい年頃だね

「うん……」



(形勢逆転して彼女から問いかけられる)

「ところで あなたは子供と逢ってるの?」

ううん そういえば 十年逢ってないなぁ

もう 娘は二十二歳で 息子は二十歳になってるよ


「そう もう大きいねぇ」

・・・


「ところで あなたは彼女いないのぉ?」

うん いない


「独りがいいよね」

・・・



君の我慢して抑え切っている心

君の愛しの子供 愛しのお母さんのことで はち切れそうな心

ひしひしと感じながら

(僕の事は三番目でいいんだよって)

心につぶやきながら

(君のことは一番だよって)

心に秘めながら



(彼女に問いかけてみる)

ねぇ 遠回しはやめて素直に聞くけど

「な~に」

…… 僕のこと愛してる?

「…… うん!」

「あなたは?」

もちろん愛してるよ!