もう一つ大事なことは
TAは自律的に生きるためのツールです。他人を分析する道具ではありません。
TAを学ぶ上で
常に自分を念頭に置き、自分という人間を検証する姿勢を忘れてはなりません。
 
 
さて、自律的に生きるためには次の三つのスキルが必要です。                      6
1)親密性のスキル                                                 
2)自発性のスキル                                                 
3)気づきのスキル  
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(1)の親密性のスキルは対人関係の基本的な姿勢で親密性の低い人は
人間関係にネガティブ、
否定的な人間関係を作る、
人に対して好き嫌いをする、すぐに人を決めつける、
権威的に振舞う(オドオドする)人と距離を置く、自分に閉じこもるです。
逆に親密性のスキルの高い人は相手に対して肯定的、周りをハッピーにします。
すべてのものを平等に見る、偏見を持たない、裸で真実に関わる、
心がオープンでフランク
    
 
 
 
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2)自発性のスキルは自分自身に対しての基本的な姿勢です。
自発性の低い人は依存的で
生き方が漫然として無計画、成り行き任せ、
ものの見方考え方が消極的で無気力で無関心
親密性のスキルの高い人は、目的、目標を持ち、自分で意思決定します。
主体的に行動し、人から云われるまえに自分で判断して行動を起こします。
当然自分で判断するので責任感があります。
自分で考えますのでものごとを計画的に運びます。
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(3)の気づきのスキルとはいかに自分や自分以外の人、
外部の現象を客観的に先入観なしで見つめ
気がつくかということです。
気づきのスキルの低い人は問題がどこにあるか判らない、
事実を自分に都合よく捻じ曲げる
他人の能力に気づかない、そして自分自身にも気がつきません。
 
気づきの高い人は
自分の価値、能力、可能性に気づく、今、ここの現実に目覚めている、
会社・家庭、自分の人生で
なにをどのようにするか、自分の役割に気づいている、
その役割によって担う責任に気づいている
 
ここまでお話ししたように、やはり自分に気づく、
今ここの現実に気がつくということが原点です。
 

私達が一番長く付き合っているのは自分、
ところが自分のことほど気がつかない
私達は他人のことはそれなりにわかります。
第三者の視点で見えるから
「人を知るは知なり、自分を知るは明なり」孟子の言葉です。
他人を知ることはそんなに難しいことではなく、自分のことを明らかにするのは難しい
自分はどういう人柄で、どういう人格を備えているのか、集団に与える影響はどうか?
自分の内側を徹底的に見つめ、自分の生き方を探る
やる気の源泉は自分自身です。自分のパーソナリティ、人格、人柄、生き方です。
もう一つのやる気の源泉は人間関係です。よい人間関係の環境をつくることです
良き人間関係を作るのも悪い人間関係に悩むのも、その出発点は自分です。
 
人間が生きていくうえで偶然はありません、すべて必然です。このことは自分を知ることで
理解できるはずです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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