奈良にとっては死活問題 | Let it out!

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ITで公共政策をもっと素敵なものにしようと日々戦うセールスパーソン。
贔屓目に見て銀河系イチ可愛い娘を育てながら日々社会と向き合う。

IT業界動向や政治経済、世界情勢などに加え、共働き育児家庭の現実も綴っていく予定。

奈良で育ち、京都の大学で学び、東京で働く。

 

私のこれまでの人生をざっくり言うとこうなるのだが、この「奈良→京都→東京」という動き、実は都の遷移と同じである。別に天皇陛下の追っ掛けをしている訳ではないが、これも何かの縁。きっと先祖はさぞ高貴な身分に違いない。

 

ところで、今日の日経朝刊にもそんな愛しの故郷「奈良」の話題が載っていた。

 

記事によると、どうやらほぼ奈良を通ることで決まりかけていたリニアルートに、京都が異議を訴え、関西が揉めている、というではないか。

 

はっきり言って東京の人間からすると至極どうでも良いことかもしれないが、地元の人間からするとこれは大変な問題である。

 

東京人からすると、あまり意識したことないかもしれないが、何を隠そう奈良には新幹線も通らなければ、空港もない。海無し県なので港も無い。戦国時代であれば他国から攻められ難い最高の立地なのだが、現代社会においては単なる不便な所でしかない。

 

ご存知の通り、奈良は元首都である。日本史ファンからすると垂涎の遺跡、観光スポット等が目白押しだが、ただ「不便」というだけで近隣の京都、大阪、神戸とは明らかに扱いが異なる。奈良を訪れる観光客の大半は残念ながら近隣府県に行ったついででしかない。

 

そうなると奈良観光なんて半日コースが良いところだ。正直半日コースなんて、鹿見て、大仏見て、終了だ。奈良の良さなんて1割も伝わらない。少し西へ行けば、聖徳太子ゆかりの史跡満載の斑鳩・信貴山、南へ下れば万葉集や古事記・日本書紀といった日本古代史舞台である飛鳥、更に南へ下れば、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている大自然が広がる。

「日帰りコース」で満足してもらっては困るのだ。

 

だからこそリニアである。リニアこそ観光地としての格を上げる大きなチャンスだ。こんなこと言うと、地元に無駄な空港や高速道路をバンバン建設したがる往年の族議員みたいだが仕方ない。既に新幹線をゲットし、観光地としての地位をしっかり築いている京都がごちゃごちゃ言って貰っては困るのだ。修学旅行だって、東京から新幹線で京都まで行って、帰りは奈良からリニアで帰ればいいではないか。奈良の方が首都として先輩なんだから少しくらい顔を立ててくれてもバチは当たらないはずだ。

 

と、色々主張してはいるが、正直言うと「実家に帰りやすくなる」という極めて個人的なメリットが一番大きい。リニアルートの問題は今後も目が離せない。