Siriの “それはできません” | 獸木野生Official

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Blog by graphic novelist / Movie maker Maxine-Yeasty Kemonogi.
漫画家・映画監督獸木野生のオフィシャル・ブログ。著作PALM(パーム)、映画AppleEyeシリーズ。
ペット、アニマルライツ・コミュニティAID活動、旅行記他。

コロナ征服が続く2020年秋の夜長。
獸木はふと気がつくと、夜の道をサイクリングしていた。

どうしてそんなことになったのかはわからない....
コロナ様で半年以上世界が自粛してたからか、
さらに猛暑で昼間外に出られない夏が2か月くらい続いてたからか、
それとも突然吹き始めた秋風が獸木に何かささやいたのか?



......多分それら全部?


何しろコロナで誰もそばにいないから、思い立ったが最後止める者もなく、気づかぬうちにこんなことになってしまったのであろう。

ここはどこ?
来たことない道だなー
しかも街灯がなくなって、どんどん暗くなってきた。


でも大丈夫!
Google様があるから。
これさえあれば、世界中どこでも、ちゃんと目的地に着けるのさ。


そうこうするうちに、あたりは本当に真っ暗になって、自転車のライトでかろうじて見える目の前の道も、舗装されてなくて、狭くて、草とかにバンバンぶつかるようになってきた。

道はさらに道無き道になり、ついに......

行き止まり

高さ3,4メートルくらいの土手がドーンと立ちはだかっている。

目を皿のようにしてGoogle様をチェックするも、ルートは間違っていない。
改めて目の前をよく見ると、道というか人の通ったあとみたいなモノが土手の上まで続いている。

自転車を置いて土手を登ってみると、土手の上に比較的マトモな道が続いていた。

なるほど、やはりGoogle様に間違いはない!

そこで自転車を押して、土手の傾斜を登ろうとしたその時......


グキッ!



痛っ!


そう、傾斜と言っても土手だから坂というより崖に近い角度。
重い自転車を無理やり押して登ろうと踏ん張ったために、膝の横あたりをどうにかしてしまったらしいのだ。


一瞬ただのかすり傷さと無視して、そのまま登り続けようとしたが、フロイド様くらい小柄な獸木が押しても自転車は微動だにせず、このミッションは不可能と気づいたその時

ただならぬ激痛が襲って来た。

足が地面につけない...... 痛くて

歩くことも出来ず、自転車に乗ることも出来ず、ここがどこかもわからない真っ暗闇の中でしばし立ち尽くす獸木

おー
まい
ごっど






さあどうする⁈


続く......





と、PALMの連載ならとりあえずココで終わりにして、次回原稿にかかるまでに考えればいいんだけどね。

獸木野生とPALMについてはココをみてや:



そうだ、こう言う時はSiriに聞こう!


実は普段はsiriを全然使ってない獸木。
呼びかけて起動してみたら、何故か英語音声になっていた。
今必要なのは明らかに病院情報だから、病院名とか日本語じゃないと無理だよね?


獸木:  Siri, please turn your language into Japanese. (音声日本語に替えて)

Siri: I’m sorry,  I can’t do that (スミマセン、できません)

何やと〜⁈


一瞬イラッとしつつも、機械とケンカしてもいいことないので、仕方なく設定アプリを起動してセッティングを手動で変える獸木。


獸木: Siri, 近くの救急病院を探して
Siri: 位置情報サービスの設定をONにすれば、情報をお探しできます。
獸木: じゃあ位置情報サービスの設定をONにして。
Siri: それはできません。

辛抱強く、ふたたび設定アプリで手動設定してあげる獸木


獸木:(改めて) Siri, 近くの救急病院を探して
Siri: 救急病院は見つかりませんでした。




............





クソッ‼︎




仕方なく足をぴょんぴょんさせながら自転車を押して、とりあえず舗装された、ほの明るい道まで出た獸木。



痛みが少しおさまるまで待って、どうにか自転車にまたがり、こいでみると、こいでるぶんにはマアマアなんとかなるとわかったので、止まる必要がないことを祈りながら来た道を戻る。


なんとか自転車に乗れてよかったー
ありがとうございます🙏
もう2度とこんなバカはやりません。



坂道や信号を避け、冷や汗かきながらやっと自宅近くまで戻り、近所の接骨院を通りがかろうとした時....
接骨院の前に人影が!
そう、白衣姿で店じまいしている接骨院の方(役職不明)だったのである。


もしかしたら神のお使いかもと思い、足をつくリスクを冒して自転車を降りる

獸木: これこれこう言うわけで、よろしければちょっと診ていただけませんか?

治療院の方:  今日はもう診療終了しましたので。


ガーン!


コイツ.....眉ひとつ動かさずに、獸木とタメはるくらい冷血無比なおっさんやな。

と、一瞬感服したが、夜中近かったしまあこれはフェアである。
獸木だって締め切り後になんか頼まれたり、AIDのホームページアップ後に訂正頼まれたりしたら、絶対断るもんな。


それに相手はプロだし、あっさり追い返すということは思いの外軽症なのかも知れん。

処置の仕方を聞いたら、腫れないように冷やすことと教えてもくれたので、その通りにして翌日を待った。




軽症でした.....




次の朝くらいまではほとんど歩けなかったんだけど、昨日の接骨院にどうにか行って、すごく親切丁寧に治療していただいて、なんだ、めっちゃ優しいじゃんと思ってお礼言おうとしたら、昨日の人とは別人の院長さんで、とにかく以降だんだん痛みが和らいで、何と午後にはアキちゃんに、この日予定のあったヨガでリハビリもしてもらいました。





ハリーの散歩とかはまだ無理だったけど、それもアキちゃんが行ってくれて、本当に感謝。


アキちゃん、接骨院さん、ありがとうございました。


それはできません連打の後での逆転三塁ホームラン的な

愛と感謝に溢れる1日でございました。


アーメン




ちなみにJBは

何故か湿布薬の匂いが大好き







Siri使いこなさないとなー