
上着なしでは寒いくらいの気候になった、ここ2、3日のこと・・
獸木組長が仕事を終える夜中の2時近くになると
いつもは決して組長の邪魔をしないハリーがデスクに近付き
椅子に飛びついて何かを訴える仕草
「おお、遊びたいのか、ハリー。かわいいのう」

キャラクター数だけは屈指でありながら
空気を読める人間が一人も出て来ない漫画
PALMの作者獸木野生こと組長は
秋になって人恋しいハリーが自分と遊びたがっていると思い


犬の立場なら一抹の恐怖を感じかねない迷惑な愛情
を

たっぷりと気前よく降り注ぎ、彼女のサインにこたえていた
でもまだ物いいたげな彼女
数日かかって獸木はやっと気がついた


夏使うことのないハリー専用のざぶとんがまだ押し入れの中の現在
リビングであたたかく寝られる場所は
ソファとデッキチェアだけなのだが
その両方に
なんの根拠もなく居心地のいい場所を独占する特権があると
勘違いしていることで知られるあの生き物

ハリーは立場上、彼らを押しのけてまで
その場所を奪還することはできない
「組長、あたしあったかいとこでもう寝たいから、
ソファに乗ってるJB、早く寝室に持ってって」

そう、彼女は2時を過ぎて組長が寝室にゆくと、
最近はJBも自動的に寝室に移動するのを覚えていて
組長に就寝を促していたのである
JB即撤去

*組長に寝室に持って行かれ、ベッドの上に放り投げられたJB
JBが移動させられている間に
しれっとソファに陣取ったハリー
まあまあJB・・
やや心外だったらしいJBはそのあと
組長に手を握ってもらって床についた
組長に手を握ってもらって床についた
傷ついちゃうんだよ。
見てくれ、目がウルウルだろ 

まあまあ・・
そして翌日
ハリーは専用の冬用おざぶを出してもらったのであった・・
犬は200語も人間語を理解出来るのに*、
人間は(というか組長が)ほんっとわからんちんね(ハリー)

ジェームスVS ハリー、ランキングで激闘中!
