3人舞台を鑑賞してきました


↓羅生門


【登場人物】

下人

蟋蟀(きりぎりす)

老婆


生きる為には何でもしないと…という、下人の心の葛藤がみられる舞台でした


はじめは、

羅生門に飛び込んでくる下人と、キリギリスの語りのシーン


悩める人間の心とは真逆の虫(きりぎりす)の語りと軽快さが人と自然との死生感の違いを感じさせてくれます

またイソップ物語でも有名(本来はセミ。ヨーロッパに伝わる時キリギリスになる)なキリギリスのイメージが強くあるので、きりぎりすが出るだけでケ・セラ・セラ〜な雰囲気を感じました

固定されたイメージそのままの解釈で良かったかなと思いました


◉中盤

羅生門の2階に老婆を見つけ、観察する下人


台詞による解説も多少あるけれど、老婆のジェスチャー演技に合わせて下人の疑問から確信に変わり怒りへ転じる様子は見どころでした


◉下人と老婆の遭遇

一気に緊迫感溢れる場面

タブーへの怒りや嫌悪、老婆の焦り

感情のカオスですねw

そして正当化

そこで下人の初めの葛藤が決意に変わる瞬間が訪れる場面からクライマックスへ


この正当化された決意には人の狂気を感じます💧


◉クライマックスからラスト

これは見てのお楽しみです

あれよあれよの疾走感でエンディングへ向かいます




【軽く感想】

老婆と下人の遭遇の時は、もっと老婆が一方的な暴力にあう理不尽さが見たかったかな

舞台として全然最高ですし問題なく大迫力でしたが、サイコパスなmof母ちゃんは下人の嫌悪感と老婆の殺されるかもしれない恐怖を感じたかったwもっと!もっとだ!ww

下人を大きく、老婆を力無き弱い存在に感じたかったかな

溢れるパゥワァを先に感じてしまった

あ、母ちゃんがサイコパスだからですけどね?見る人によって感想は変わります


あとは、ドラマや映画撮りと違って、あちこちに座っている観客に見せる聞かせる演技ってめちゃくちゃ大変だなと思います


え?今なんて言ったの?と、セリフが聞き取れないとそこで見る側の思考が止まっちゃうので聞かせたい言葉ってのは大事ですね

一発勝負なんですから見る側も緊張しますねw


舞台の楽しみ方は人それぞれ

映画もですが、何度も見て解釈を深める人もいれば、一回だけを見て満足する人もいます

どちらも正解ですから、演者や演出家はどちらにも配慮しないといけないから大変ですよね


まだ今日、明日と公演中ですので是非神戸は新長田区のアスタくにづか4番館にてご観劇下さい(=^x^=)



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