だれもが納得できる世界一決定戦を

http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200506/bt2005060308.html

　来年３月に開催予定の「第１回ワールド・ベースボール・クラシック」の概要について、ＮＰＢ（日本プロ野球組織）が質問・要望書を送付した。ＭＬＢ（米大リーグ機構）ジャパンのマネージングディレクター、ジム・スモール氏が２日、米ニューヨークの本部に文書が届いたことを明らかにした。

　ＮＰＢは開催に賛同していないわけではない。主張は昨年７月から一貫している。〔１〕第１回はＭＬＢと同選手会の主催になっても、２回目以降は国際的な組織委員会の主催とする〔２〕日本代表スポンサーの尊重〔３〕アジアラウンドの日本主催。が、ＭＬＢ側が「意見を尊重した」というその後の交渉でも、この３点での譲歩は見られなかった。

　日本の主張の理由は、次の通り。

　〔１〕については、ＭＬＢ主催では世界の野球振興につながらない－。ＩＢＡＦ（国際野球連盟）には１１３の国と地域が加盟している。五輪やサッカーやラグビーのＷ杯では、国際団体と開催国の組織委による主催が常識だからだ。

　〔２〕や〔３〕については、選手の大会中の故障に備えた保険や補償などのために資金が必要である－。たとえ米国で行われる「招待大会」で、経費がＭＬＢ持ちだとしても、数億円の費用がかかる。それは韓国や台湾にとっても、悩みの種となる。

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