昨年の熊野巡礼ソロツーリングではWhy Kumanoさんに泊まった。

 

宿にはベッドと簡単なシャワー室しかなく、宿主さんは丁寧に対応してくれて近所の食べるところや温泉を教えてくれた。これまでも那智の滝を見るために那智勝浦に泊まったことはあったけど、全て旅館スタイルで朝夕の食事も温泉も宿で完結していた。


この時初めて那智勝浦の夜の町に繰り出すことに。

 

那智勝浦には徒歩圏内で素敵なお店がいくつもあった。温泉も10分もバイクで走ればいくつも入れるところがあった。

 

「これまでの勝浦宿泊はなんだったんだろう?」って思うくらい楽しかった音譜

 

今回はHotel & Renta Car 660 


に宿泊。

こちらは夕食なし、朝食付き。

 

なのでまずは夕食をいただきに

 

まぐろ料理竹原 手前の玉ねぎの下にもまぐろのマリネ♡

 

カウンター席しかない店内で隣の人と触れるか触れないかくらいの距離で食べる。

隣の席のおじさんに話しかけると、おじさんもバイクに乗っていると話が盛り上がる。

 

おじさんに勧められた温泉に行こうかなと思い外にでると、私の好みのバイクがとまっている。


バイクにひかれて夜カフェに入る。

 

棚には本がおかれており何冊か手に取ってみる。

 

「月の光」 花村萬月 著

 

本のタイトルに月の光を思い出し心惹かれる。

著者の花村さんもバイクに乗っていて、小説の主人公もバイク(ハーレー)に乗っている。

今宵読むにはピッタリの物語。もちろんすべては読み切れず、アマゾンで購入して家で続きを読もうかと思ったけど

また次にここに来た時に続きを読むのもいいか、と思った。

 

cafe アマアイさんでティラミスとラムチョコレート

 

ラムチョコレート、一口目にラム酒のほろ苦い味が口の中に広が

もうこれでバイクに乗って温泉に行くことはできない

 

というわけで歩いて公衆浴場へ

 

公衆浴場は蛇口からも温泉がでていた。

髪からも身体からも硫黄のにおいがする。

硫黄の香りに包まれて宿に帰ってベッドに横になり「おやすみなさい」

 

月の光と海辺の温泉街

 

誰も私のことを知らない町で過ごす「私」は「美和」という名前も忘れて「何物でもない私」になれる。

何をするのもどこに行くのも「すべて私次第」を体感することができるんだ。

 

だから一人旅はやめられない。