私が小学生の時に両親は離婚して

私と妹は母親に引き取られた。


離婚原因が今で言うところの母親に対するDVで父親が一切養育費を払わなかったこともあって、母親は私が父親に会いに行くのを止めた。


父親は自らは会いには来なかった。

1度だけ私が20歳すぎに「これからすることで迷惑かけるかも」と言いに来た。

(結局なんのことかはわからなかった)


母親からは父親として責任を果たしていないことや、母が父親にされたことを子供の私に繰り返し語り、その度に私は母親を慰めていた。


そんな父親のことが「お父さん」として好きだったことに気づいたのはアメージュさんのセッションを受けたアラフォーになって。


DVしたのは母親にだけで、子供の私たちが言いつけを守らなくて怒る母親に指示された時以外、子供には手を挙げることは無かった父だった。


アイスクリームを作ることにハマって道具を買って作ってくれたり、休みの日には自転車の後ろに乗せて遊びに連れてってくれた。


20代になると父に会いたいとまでは思わなくなっていた。


今は年齢も八十を超えており、亡くなっているんだろうなと朧気に思っていた。


それが昨年秋に突然妹が戸籍を確認して

父親が生きていることを知った。



妹といただいた季節のおでん。銀杏がホクホクしてました


最後に会ってから30年会っていないから、今は父がどんな暮らしをしているのかわからない。

下手をすると借金や犯罪をしていないとも限らない。


会っても…何を話していいのか分からないし、

介護とか看取り、

生活費がなければ援助の可能性もあるだろう

そうなると自分たちの生活設計は見直しを迫られるし、私だけの問題ですまなくなる。

何より、今まで会おうとしなかった父親自身

子供に会いたくないと思っている可能性もある。


妹は「会うのはやめて」と私を止めた。


確かに会わないといけない理由がひとつもない。


でも…なんど自分に聞いても

「お父さんに会いたい」