特別な人間はいない

名作『星の王子様』で著名なサン=テグジュペリは有名な飛行機乗りだった。
スペイン内戦の時は人民戦線(反ファシズム)に参戦している。
その後、第二次大戦中偵察飛行に出たまま消息を絶った。
自身の郵便飛行機パイロットの経験を綴った『夜間飛行』『人間の土地』という2冊の小説を出している。
『人間の土地』のラスト付近にこんな件がある。
かいつまんで書くとこういう内容だ
『子供は皆、生まれながらにモーツァルトなのだ。保護され、いつくしまれ、教育されたなら、この少年になりえないというものは何一つないはずだ』
人間は生まれでた時には無限の可能性を秘めている。
それはナニモノも選択していない事と時間的制約のなさからきている。
子供の頃は皆、自分が特別な人間だと思っている。
当然の事だ、目の前には無限の可能性が広がっているのだから。
成長して大人になってゆくごとにその可能性は減少してゆくが、人はその中で自分の人生を選択してゆくのだ。
それと同時に、自分が特別な人間では無い事にも気づいてゆく。
人生において何かを選択するという事は、他の可能性を放棄する事でもある。
それと引き換えに自分の持って生まれた才能に気づいたり、スキルを身に付けたり出来る。
しかし、大人になってもこれを受け入れられない人もいる。
仕事についていても『自分は本当は◯◯になりたいのだ』と周りから見たら滑稽にも見える発言をし
それに対する能動的活動(努力も含め)を一切していないにも関わらず。
人はいつまでも無限の可能性を放棄せずに生きてはゆけないのだ。
よく『身の程をわきまえる』というが、これは悪い事でもない。
自分に出来ない事をわきまえるという事は、自分に出来る事を知るという事だ。
そうやって人は自分の人生の居場所を見つけてゆく。
そのためにはまず、『自分が特別な人間なのだ』という錯覚を捨てる事だ。
そうすれば気づくだろう。
『自分だけが特別な人間でないと知った時から
自分だけの特別な人生が始まる事に』