許されざる者 | イラストレーター村田峻治の日常

許されざる者

『若く美しい彼女なら、どんな結婚だって望めたろう。

だから、彼女がウイリアム・マニーと結婚した時、母親はどんなに嘆いたことだろう。

何しろ、マニーは悪名高い強盗で、殺人者、極め付けの残忍な悪党。

しかし、若い彼女は夫には殺されず、天然痘で死んだ。

1878年のことであった。』

『数年後、フェザース夫人は苦しい長旅の末、一人娘クローディアの墓参りにやってきた。

ウイリアム・マニーは子供達と姿を消したまま消息は知れない。

サンフランシスコで衣料品店を開き成功したという噂もある。

フェザース夫人は娘の墓石を見つめながら考えた。

あの優しい一人娘が、どうしてあの冷酷で残忍な札付きの人殺しと結婚したのか。』