小さいおうち | イラストレーター村田峻治の日常

小さいおうち

『小さいおうち』を観ました。

封切りから一ヶ月近く経つのに、平日の昼間に新宿は満員、渋谷も8割がた塞がってたのには驚きました。

感想はというと、良い方で想像通りの映画でした。

素晴らしい。

当時を普通に生きた人たちを丹念に描いていました。

観て初めて気づいたんですが、音楽が久石譲さんなんですね。

そのせいか『風立ちぬ』とある意味ダブりました。

あの忌まわしい戦争の事を語るなら、宮崎駿さんも『風立ちぬ』の時に言ってましたが、『当時人々がどう生きたか』なんですよ。

作るなら、『どうお国の為に死んだ』かじゃないんです。

そういう『男たちの◯◯』とか『永遠の◯』みたいなものじゃないんですよ。

そんな映画作っても、戦争の賛美にしか見えない。

だから、日本の太平洋戦争を題材にした戦争映画は『兵隊やくざ』や『馬鹿が戦車でやってくる』の様な荒唐無稽なものを別にしたら、ろくな映画が無いです。

個人的に日本人が作った太平洋戦争の戦争映画でマトモだと思うのは『戦場のメリークリスマス』と『トラトラトラ』くらいです。

兵隊がお国の為に死ぬのは当たり前なんですよ。

国家や民族や宗教の為に世界中で今も戦争が絶えない。

当時の普通の日本人がどう生きて、どう戦争に向かっていって、どう国が滅んだかが大事だと思います。

山田洋次、宮崎駿といった戦争体験のある監督が今そういった映画を作る。

それには意味があるんです。

今度は自分たち戦後生まれの人間がバトンを受け取らなきゃいけない。

自分が今暖めてる企画もそうなんですが、戦争の記憶を風化させてはいけないんです。

だから、自分も『人々がどう生きたか』という様な作品を作りたい。