痛い痛い映画【紀子の食卓】 | イラストレーター村田峻治の日常

痛い痛い映画【紀子の食卓】

先進国で異常とも言える自殺率の日本を象徴するような映画

【紀子の食卓(2005)】
アニメーター村田峻治の日常-紀子の食卓

全体のトーンは淡々としていて、往年のATG(アートシアターギルド)作品を思わせる。

プチョン国際ファンタスティック映画祭2006 主演女優賞・観客賞

第40回カルロヴィヴァリ国際映画祭 特別表彰・国際シネクラブ連盟ドンキホーテ賞受賞

等、海外の評価はすこぶる高い。


●家族との関係や自身の現状に違和感を感じていた女子高生・紀子(吹石一恵)

廃墟.comというサイトにのめり込んだ彼女はそこで交流を持つ上野駅54という女を頼り東京へ家出する。

紀子が出会った彼女(つぐみ)はミツコと名乗り、彼女の主催するレンタル家族というサークルの一員となる。

それから半年後、新宿駅で54人の女子高生の集団飛び込み自殺が起こる。

その事件に紀子の手がかりを見出した妹ユカ(吉高由里子)も家出。

その後心労により母が自殺し、残された父親(光石研)は娘たちの消息を追う。



賛否は分かれるだろう作品ではある。

韓国映画『オールドボーイ』やデビッド・フィンチャーの傑作『Seven,』を彷彿とさせる様な映画だとおもいますね。

158分もありますが、最後まで引きつけられちまった(笑)

インターネットが普及して現実の人間関係が希薄になっている今

誰もが勝者の役割をやりたがり、喰われるウサギをやりたがらない社会を

役割というキーワードで個人のアイデンテティをあぶり出しているのは面白かった。

これらの作品を観て、無条件に理由も言えず嫌悪感を持つ人達は自分が善良だと信じていて

他人(家族も含む)傷つけていても自覚の無い人達だと思う。

この映画で描かれている事は、否定する要素は沢山有りますが、思い当たる事も沢山ある訳で

でなければ、渋谷にたむろする家出少女達の家庭の抱えている問題もないし

ここまで自殺者も増えないし、熟年離婚なんてものが当たり前にはならないでしょう。

映画が描いている事は極端ではありますが(笑)

前述の『オールドボーイ』『Seven,』が好きな人はツボじゃないすか?


予告は下のLINKをクリック↓
【NORIKO'S DINNER TABLE - 2005 - TRAILER】

痛い映画ですね。。。