羽根物ルアーの構造上 難しい事って たくさん有るんですよね。
そもそも 木を削るので 木の年輪や密度も違うし カッターで削っているんだから同じ形になんか出来る訳無いしねf(^^;
それに金属部品が多くて ぶつければ壊れやすく、キャストを繰り返しているだけでも変形しちゃうだろうから 調整は必要、ボディー形状、浮力と羽根の形状や材質、取り付け位置、どの要素が変わっても全く違った動きになり、組合せは無限大です。
キャストして着水したら ファーストアクションが出来る体勢になるのか?
一巻き目からアクションさせられるのか?
これをコンスタントに出来る羽根物ルアーって意外と少ないんですね(^^;
どれも綺麗にバランスが取れているからね。
きっちりバランスが取れているからこそ ファーストアクションが起こりにくいんだと思います。
リップ付きのルアーだって 最初の一巻き目から泳がせるのって なかなか難しいんですけどね。
そんな動きにくい羽根物ルアーを一巻き目から泳がせる為には どうすれば良いのか考えた末に考えたたのは 7号機なんです。
ボディーの先端から端部まで直線、両方の羽根が均等に水圧を受ければ、何処かで力のバランスを崩さない限りはアクションをし始めないので、敢えて ボディー前部をジョイントにし、着水時に ボディーを真っ直ぐにさせないようにしてみました。
理論上では動くはずなので 作ってみて試す事が近道だと思い、7号機プロトタイプ作ってみました。
仮説通り 一巻き目から水を掴みました。
仮説が証明されたので 7号機一番機、二番機を作り、試してみると 素晴らしい立ち上がりでした!
おそらく 市販品の羽根物ルアーには無い物だと思います。
ただ、上手くファーストアクションを起こさせるのには 他にある細工が必要なのも薄々気が付いていたので 一番機と二番機には事前に仕込んでおきました。
こんな事なんて、一般ユーザーは気にしない事なんじゃないかと思いますが、こんな細かな事が気になって仕方ないんですよねf(^^;
せっかく ピンスポットにアプローチしても 一巻き目から動かなければ チャンスを逃してしまいますからね。
目指している重量が軽いだけに、簡単そうだけど 難しい問題で、基本的な事をコンスタントにクリア出来る羽根物ルアーにしたいですね。