他部署の課長が病気で休むことになったようです。

病名は癌。

これまで出世街道まっしぐらで、はたから見れば部下にも優しい人のように見えました。

でも実際は違ったようです。

部下が休日出勤した際も残業代を減らすため、有無を言わさず代休を取らせていました。

そうすることで、これまで残業の多かった部署の残業を削減したと評価されていました。

実際は有休も殆ど消化できず、無理矢理代休を取らされ更に残業が増えていたようです。

その課長はこのままいけば、かなり出世していたと思います。

部下を自分の出世のため(だけとは言えませんが)に使い、ここまで来ても癌になれば、前例から考えると、ある程度のポジションは与えられるけれど、思っていたような出世はまず無理です。

僕はその課長が癌になったから気の毒とか、可愛すだなんてことは思えません。

寧ろ、我ながら最悪ですが嬉しく思ったりします。

そして病気というものが、あらゆるモノを奪っていくことを久しぶりに痛感じました。

一度病気になり休職してしまうと、以前と同じ場所に戻ることは不可能です。

当然、僕もです。

その脱線し残された選択肢のなかで、どう生きていくのか。

幸いなことに僕にはこれを考える時間とココロの余裕があります。

4月にどうなっているのか、人事の上のほうの人はもう知っているんだと思うと、少し羨ましく思います。