妻に『ありがとう・・・』
とメールをして、もう一度飛び降りる場所を探し下を眺め、手すりみたいなところに足をかけている時、妻からの電話がなりました。
最期だし、声だけでも聞こうかな。
というくらいの軽い気持ちで電話に出た記憶があります。
妻は必死に、怒りながら、止めるよう説得してくれました。
この時、僕の思考回路は完全にイってました。
手すりに掛けた足を戻していました。
自殺失敗です。
妻の説得に何故か納得してしまいました。
その後、家に連れ戻された際、このことは誰にも言わないでほしいと妻に伝えました。
次の日の朝、両親がやってきました。
妻が両親に行ったんだなぁ。
と、ボ〜と考えながら3人に言いました。
『公務員を辞めたい』
皆、分かった、分かったと言ってくれました。
この時の心境は、これ以上生きていても何も楽しいことがなく辛いことしかないのに、何故あの時飛び降りなかったのだろう。
と心で思いながら3人には
『ゴメン、ゴメン』
と泣きながら言っていました。
翌日、生後4ヶ月の娘を義母に預かってもらい、妻とともに主治医のところに行きました。