キレイになる方法教えて ブログネタ:キレイになる方法教えて 参加中
のっけから恐縮だが、俺自身は〔キレイ〕に全く関心がない。興味も持たない。持ちようがないのだ。男だし、ブサイクだからである。ただ〔キレイになる〕ことは並大抵ではあるまい…とは思う。更に大変なのは〔キレイを維持する〕ことであろう。適度な運動と適度な睡眠。そして、肥満を避ける食事の献立など。俺にはこの程度しか考えつかないが、他にもやらなくてはならないことが沢山あるのだろう。

一連の努力を、365日間継続して、ようやくキレイを入手できるのである。俺の理解を超えた行動だが、否定しようとは思わない。キレイな人は大好きだし、場を華やかにしてくれるからだ。よくわからんけど、そういう波動みたいなものが出てるんでしょう。但し、無理は禁物である。肉体や健康を犠牲にしてまで、キレイになる必要はない。意味もない。


周防正行監督の新作『舞妓はレディ』は、夢見る少女の葛藤と成長を、ミュージカル仕立てで描いた快作である。この映画には、舞妓さんや芸妓さんが何人か登場するが、彼女たちは、キレイになること、キレイであることが、宿命、あるいは、使命のようになっている。俺にはその種の観点や感覚が欠落しているので断言はできないが、映画の随所にキレイになる秘訣が隠されている気がする。探してみるのも一興だ。


上映時間2時間15分という〔大作〕だったが、なかなか面白く、最後まで退屈せずに済んだ。これはかなり凄いことである。と言うのは、キレイに関心がないように、舞妓さんやミュージカルも、俺の興味のはるか外だからだ。映画好きを自称しながら、苦手分野を徹底的に敬遠する傾向が俺にはある。その俺を『舞妓はレディ』は引(惹)き寄せた。エロスとバイオレンスしか頭にない野蛮人にさえ、感動を与えたのだ。

理由は幾つか考えられるが、やはり、映画としての骨格がしっかりしているからだろう。周防監督の演出手腕も円熟味を帯びてきたし、何よりも脚本が面白かった。まさか、舞妓さんの映画に言語学者(長谷川博己)が登場するとは予想もしておらず、新鮮な驚きを覚えた。

無論、驚かせるだけが長谷川博己の役割ではない。ちゃんと活躍します。主人公の発音指南であり、同時に恋愛対象を兼ねる重要なキャラクターだ。この風変わりな学者先生を、長谷川さんが巧演していた。失礼な話だが、俺にとって、彼は未知の俳優であり、容姿も演技も、本格的に観たのはこの映画が初めてとなる。後日調べてみたら、立派な経歴の持ち主であることが判明。ハセヒロなる愛称まであるそうだ。


ハセヒロ教授の助手を務めている大学院生(濱田岳)も印象的だった。悪人ではないものの、屈折した性格の男であり、基本的に善性揃いの人物群の中で異彩を放っていた。こういうキャラクターが出るか出ないかで、映画の厚味が全然違ってくる。彼の存在が、周防監督の脚本家としての技量の確かさを証明している。配役も演技も適確であった。