好きなサンドイッチ ブログネタ:好きなサンドイッチ 参加中
湖畔に別荘を建てて、二階のテラスから、眼前に広がる風景を眺めながら昼餐を楽しむ…のが、俺の夢である。メニューは簡単なもので構わない。おにぎりとタクアンという組み合わせにも心惹かれるが、サンドイッチとビールなんてのもいい。贅沢が許されるのなら、ポテトフライも用意したい。食後の行動も自由である。本を読んでも良いし、一眠りしても良い。静謐で優雅な時間を堪能したい。理想の生活である。

サンドイッチは好物のひとつではあるけれど、美味しいサンドイッチにはなかなかお眼にかかれないのが実情である。全部が全部、そうとは言わないが、スーパーやコンビニで売っているものは大抵旨くない。カフェで供されるものも同様である。美味しいと感じた記憶がほとんどない。パンはボソボソしているし、中身もなんだか安っぽい。ついでに値段も安いと助かるのだが、意外に高かったりする。不味いわ、高いわでは、どうしようもない。近所のパン屋さんで売っているサンドイッチは、納得の出来だが、相応の値札が付いている。まあ、許容の範囲ですけどね。旨いものが食べたければ、払うものは払わねばならない。


ここまで書いてきて、ふと思い出したのだが、彦根市にある【サンチョ】という喫茶店の〔タマゴサンド〕は美味しかった。モーニングサービスの時間帯のみに供される限定メニューである。軽く焼いたトーストで、玉子焼きを挟み、三角形に切ったものだ。確か、珈琲付きで500円だったはずである。もっとも、俺がサンチョに通っていたのは、十年以上も前の話だから、今は値段も上がっているだろう。小粋な感じの女マスターが経営している素敵な店だった。店内にはサンチョ・パンサの主君=ドン・キホーテの木像が飾られていた。彦根市には、サンチョの他にも、個性的な店が何軒もあった。大湖にも近いし、昭和の香りを残す商店街も好きだった。一時は永住も考えていたが、バカな連中のバカな妨害工作もあって、計画はぶち壊しになってしまった。もし壊されなかったら、今日あたり、サンチョのカウンターで珈琲を飲んでいただろう。


サンドイッチの考案者として挙げられるのが〔博打狂いの伯爵〕である。名門(らしい)サンドイッチ伯爵家の四代目だ。伯爵はポーカーか何かの最中にこの簡易食を思いついたという。その逸話を今日まで信じ込んでいたのだが、手元にある『もののはじまり物語』(実業之日本社)を調べてみたら、サンドイッチ風の食べものは、ローマ時代から既に存在していたらしく、単に名称がなかっただけで「伯爵のオリジナルではない」ことが判明した。なるほど。今回呈されたブログネタのお陰で、頭の中の誤りがひとつ修正されたわけだ。アメーバさん、ありがとう。

ギャンブル伯爵=ジョン・モンタギューが登場する映画があるのを御存知だろうか?と言っても、架空の映画だが。タイトルは『サンドイッチ伯爵夫人』と云う。劇作家のじんのひろあきが脚本を手掛けたラジオドラマに出てくる劇中映画である。伯爵を演じるのは、怪優マルコム・マクダウェル!幻の映画なのにちゃんと配役しているところが面白い。じんの先生の芸の細かさとも言える。現実に制作して欲しい企画である。