ブログネタ:野菜足りてる?
参加中私は足りてない 派!
肉っ気中心の食生活が続いている。野菜が嫌いというわけではない。むしろ、野菜は好きである。意識的に食べるようにはしているが〔一日に必要な摂取量〕には届いていないのが実情だ。不足の分は、健康食品などで補っているような有様である。過日、映画通A氏に案内してもらった【台風倶楽部】は、野菜の美味しさを再認識させてくれる素敵なお店であった。足りてない派にとっては、補給の好機。是非行こう。すぐ行こう。その夜、評論家N先生を囲む会が【台風】で催されたのだった。お金持ちが大勢住んでいそうな住宅街の中に【台風】はあった。
沖縄風―南国風の店構え。照明や調度品が、不思議な雰囲気を盛り上げており、店そのものが、一個の作品と化していた。六角形の食卓の上に黒炭(だと思う)を孕んだ七輪(懐かしい!)が据えられており、お客は好みの食材を注文し、自ら焼いて食べるという趣向であった。
ネギ、ゴーヤ、ニンニク、ヤマイモ、トウモロコシ…献立は野菜を中心にして組まれていた。野菜が旨い。炭火で焼くと余計に旨い。比較的簡単に核心まで火が通るのが、炭火の効能である。俺は食欲と塊りとなって、化物みたいに食べた。
なんか、俺ばっかり食べていた気がする。この宴席の裏側には「コロサスに栄養をつけさせてやろう…」という参席の方々の厚意が働いていたのではあるまいか。衣食住の全てにおいて、俺という人間は、友情によって生かされている。彼らだけは裏切れない。もし裏切ったら、俺は真の外道に変じて、死霊(ゾンビ)以下の存在に成り果てるだろう。
野菜の他には、イイダコやシシャモ、ベーコンなどが用意されていた。当然美味である。台風マスターは物静かな感じで、口数も少なく、一見無愛想だが、それは自分が選んだ食材に絶対の自信を持っているあらわれのようにも思われた。それでいい。いらっしゃいませの連呼にウンザリさせられ、肝心の味は絶望的という店が少なくないからである。愛想ばかり良くて、料理が全滅では、本末転倒だし、話にもならない。
酒類も豊富に揃えられていた。マスターが丹念に作ってくれた〔生レモンサワー〕は、ほとんど上級カクテルの域に達していた。新鮮なレモン、良質の氷と焼酎、普段呑んでいるレモンサワーとは雲泥の開きがあった。同じレモンサワーでもこうも違ってくるのかと、瞠目させられ、このレモンサワーを呑みに毎晩でも通いたいと思った。
因みに屋号の【台風倶楽部】は、相米慎二監督の『台風クラブ』とは、いかなる関連もないらしい。旨い料理と旨い酒に、興味津々たる映画談義が加わって、ちょっとありえないような贅沢な時間を満喫した。
話題の大作『ゴジラ』『マーニー』の感想も聞けたし、バルタン星人が店長を務める【怪獣酒場】の体験談も聞けた。帰りの道中、酒場体験者のFさんが「貸してあげるよ」と、俺に手渡してくれたのは、長年追いかけていたカルト映画のDVDであった。まったく信じられない。こんなことが現実にあって、いいのだろうか?俺の強運はまだ機能しているようだ。信じられないほど幸福である。今夏最高の夜は感激の内に幕を閉じた。
☆台風倶楽部の住所…東京都豊島区駒込4-10-17 モノリス駒込1階