ブログネタ:1人の土日、何する?
参加中西武池袋線〔東吾野〕を下車したのは午前10時ごろ。埼玉県入間郡毛呂山町―鎌北湖(別名:乙女湖)を目指す旅が始まろうとしていた。頭上は雲片ひとつ浮かばぬ青空だ。連休真ん中の日曜日は素晴らしい好天に恵まれた。暑くもなければ、寒くもない。絶好の行楽日和である。例の如く、寝不足気味だが、体調も悪くなかった。2年前に入手した観光地図を携えて、俺は歩き出した。
旅の鉄則だが、荷物はなるべく減らすように努めた。背負い袋には健康食品1箱と水のペットボトル1本が入っている。これは非常用。昼飯は鎌北湖の周りを探してみる心算であった。駅から700メートルほど歩いて、ハイキングコースの起点となる福徳寺に到着した。安全祈願を兼ねた参拝を済ませると、俺は第一通過点〔ユガテ〕に至る山道に足を踏み入れた。結構険しい道である。都会生活になまった体が、早速悲鳴を上げ始めた。息が切れ、汗が噴き出す。我慢して歩き続けると、体内ギアが【街】から【山】へと切り替わる。
ユガテ到着は10時40分ごろ。数分休憩の後、再び歩き始める。第二通過点〔エビガ坂〕を抜けると、アスファルトの道路が見えた。緩やかな坂道だ。道脇には頑丈な造りの民家が何件か建っていた。この辺りも、冬期は相当雪が降るのだろうか。
道に従って尚も歩き続けると、鎌北湖の濃緑の湖面を視界に捉えた。到着は11時20分ごろ。東吾野駅から、ここまで費やした時間は、1時間と20分。地図に記された予定(所要)時間は2時間20分だから、1時間ほど短縮できた計算になる。山に入ると、内面に眠っている野生がよみがえるらしく、歩行能力が一時的に強化されるようである。この1時間を鎌北湖見物に充てる事にした。
どういうわけか、俺は海よりも湖が好きである。湖岸を歩いたり、湖畔に佇んだり、湖面を眺めたりしていると、不思議と心が落ち着くのだった。もっとも、鎌北湖は人工のもの―農業用の〔大型溜池〕であり、天然の湖ではないのだが…。
湖岸に接近してみると、ヘラブナ狙いの釣り客が、各ポイントに陣取っていた。確認はしていないが、多分有料である。その辺り、訪問の際は注意してください。湖面スレスレの位置に魚が群れているが、あのヘラブナも放流されたものであろう。管理者はブラックバスやブルーギルの無断放流に神経を尖らせている様子であった。彼らが侵入してくると、王国の勢力図が激変してしまうからである。ブラックバスは案外旨い魚だが、ヘラブナ愛好家にとっては、釣り場を荒らす海賊(湖族?)的存在でしかないらしい。ヘラとバスとでは、同じ釣りでも道具も趣向も全然違うしね。
『釣りキチ三平』に影響され、俺も夢中になっていた時期があったが、自分の才能がゼロどころか〔マイナス〕である事をさとり、以降は一度も竿を握っていない。