卯月某日。布団から脱け出した俺は、カーテンを開けて、外の様子を窺った。朝から曇天である。ラジオの天気予報を信じるならば、雨になるのは夕方以降らしい。だが、俺の住んでいる地域は、今にも降り出しそうな気配であった。洗濯は今日中に済ませなくてはならない。明日は本格的な雨天だから、洗濯どころの騒ぎではないからである。

洗濯は休みの前日に終わらせてしまうのが最良だが、酒宴に参加したり、映画を観に行ったりする場合もあるので、毎週できるとは限らない。他にも幾つか用があった。勝手気ままな独り暮らし…とは言っても「100%自由」というわけにはいかないのである。なるべく早く終わらせて、ブログの更新に埋没したかった。今回は投稿したいものが沢山あったし、少しでもマシな文章を書こうと思えば、相応の時間がかかる。俺は遅筆者なので尚更かかる。

洗濯と買物を終えてから、近所のラーメン屋さんで早めの昼食をしたためる。カレーライスと醤油ラーメンのセットである。味も量も及第点。


料理が運ばれてくるまでの間、店内に備えられたテレビを眺めていたら、ダスティン・ホフマンが現れて、新作映画について熱く語り始めた。第一回の監督作品だそうである。演技を極めると、今度は演出を手掛けたくなるのだろうか。そう言えば、三國さんも一本映画を撮っている。力作ではあったが、俺には少々難解(或いは、退屈)な内容であった。改めて観れば、印象も変わってくるかも知れないが。ホフマンと三國さんは監督に徹しているが、イーストウッドやカツシンは主演も兼務しているから大変である。余程自分に自信がないと、撮影の途中で潰れてしまうだろう。映画は最高の遊びだと思っているが、この暴れ馬を乗りこなすには、才能才覚に加えて「鉄の心臓」が必要になってくる。全ての条件が揃わないと、成功は難しい。