千葉真一の舞台挨拶は短時間だが素晴らしいものだった。千葉ちゃんの有する無限活力の一部を分けてもらった。感動の余韻を味わいながら、俺は道路を渡った。最初の買物を済ませると、俺は東京芸術劇場方面を目指して歩き始めた。結構急ぎ足である。そんなに慌てる必要はないのだが、体が自然に動いてしまうのだ。俺もこの速度が保てなくなったらオシマイかも知れないなと思ったりする。
芸術劇場に寄り、館内の一隅に設けられたシアターショップでポストカード数枚を購入した。劇場1階の円形ホールでは、巨猫の着ぐるみを着た宣伝員が、T字型の案内板を持って遊歩しており、子供らの人気を集めていた。一枚写真を撮りたいところだが、勝手な撮影は出来ないし、了承を得るのも面倒なので中止した。
劇場を出て、近所のちゃんこ鍋の店に行く。今度催す新年会の会場に使えないかと、目星をつけておいたのだ。映画通Aさんに案内され、一度か二度利用した記憶がある。価格設定も手頃―3000円~4000円も出せば、お腹いっぱい―だし、冬の宴と言えば、やはり鍋物が最良であろう。〆の雑炊も楽しみである。主力商品たるちゃんこは【醤油】と【キムチ】と【塩モツ】の三種類が用意されている。店員さんに相談してみると、辛うじて席が空いていた。開宴時刻がやや遅くなるが、参加者の方々には我慢していただくしかない。その後、大手喫茶店で休憩。ぬるい珈琲を啜りながら、要綱をまとめて、各位にメールを飛ばした。
現在俺が置かれている状況を考えると「新年会どころの騒ぎじゃない」ような気もするが、それを言い出したら本当に何もできなくなる。篭城生活にも限界がある。やりたい事(やるべき事)を、俺はやっておきたいのである。合戦が始まる前に。