DVD第6巻には⑮『封印の巫女』⑯『タクトのシルシ』⑰『バニシングエージ』の、計三エピソードが収録されていた。

新しいオープニング画像も観慣れてくる内にだんだん親しみが湧いてきた。疾走感あふれる映像と同様に物語の面白さも加速している。布石や伏線が確実に機能しており、大いに楽しませてもらっている。

今回、西の巫女―魔女っ子ミズノちゃんの秘密が明らかになる。それは仰天の内容であった。凶暴性に欠ける綺羅星十字団も、近頃は野心野望を剥き出しにするようになってきた。ようやく「敵役の自覚」に目覚めたらしい。早いところ、目覚めてくれないと困るのだ。活劇が成立しませんからね。ダークサイドの台頭が激しくなれば、その分、それを叩き潰すヒーローの株価も跳ね上がるわけである。


十字団唯一の男性幹部が銀河美少年に挑戦する。彼の操るサイバディはタクトと同じ戦士型である。一時は戦闘不能状態に追い込むものの、詰めの甘さが逆転を招いた。兄さん、頼むから、トドメを刺すまでは、手を抜かないでくれ。

戦前に「命を奪う気はない」などと言っていたが、そういう中途半端な態度が敗北に繋がるのである。殺す心算でかからなければ、銀河美少年には永久に勝てない。計画成就を本気で目指すなら、そろそろ覚悟を決めなくては。宿敵タウバーンを撃破しない限り、真の栄光はつかめないのだ。

タクトの方もやはり甘い。彼は神経が繊細過ぎる。善玉も悪玉も「人殺し」を避けよう避けようとしている。なめらかに動く格闘場面には毎度感心させられるが「誰も傷つかない(死なない)戦争」というのも、なにやら異様な印象を受ける。


第15話『封印の巫女』には、俺の大好きな「時間の繰り返し」が登場する。巫女の資格を持つミズノが「島を出よう」とすると「遡行現象」が発生するのである。どうやら、この島は【時の神】の支配下にあるらしい。或いは、島内の何処かに仕掛けられた「銀河文明のテクノロジー」とやらが作動しているのか。

確かワコの台詞だったと思うが「巫女は島から出られない」とは、この現象を指していたのである。本当に「出られない」のだから恐ろしい。

タクトが十字団と刃を交える理由もこれに関連している。彼は彼女が「島から出られる」ようにする為にサイバディ狩りに情熱を燃やしているのである。全てのサイバディを破壊した時、ワコは島の呪縛から解き放たれるのだ。なんでそんな事が彼にわかるのか不思議な気もするが、ともあれ、銀河美少年の活動エネルギーが「愛」であるのは間違いない。愛の力は偉大であり、俺などの理解を超えている。


脱島をはかる度に「巻き戻される」のは、ミズノの時間だけなのだろうか?これが、全世界、いや、全宇宙的な現象だと考え出すと、気が狂いそうになる。だから、深く考えないようにしている。実は「ミズノの秘密」はもうひとつあるのだが、紙面(根気)が尽きたので、それに関しては、別の機会に譲ろう。こちらも凄い内容である。