先日紹介した『モスキート・コースト』の中に「氷は文明だ!」と呼号する場面がある。移住以来、冷蔵庫のない暮らしを送っている者としては、この意見に全面的に賛成である。今年の夏も暑そうだが、気力で乗り切るしかない。この辛さを体験した者は「人類がどうして冷蔵庫を発明したのか」を自動的に理解するだろう。水分の補給は冷蔵庫なしでも出来るが、俺だって、時には氷を浮かべたドリンクを楽しみたい場合もあるのだ。キンキンに冷やしたグラスを使って、ハイボールを作りたい場合もあるのだ。だが、低所得者にはそのような贅沢は許されないのである。
偶然の結果ではあるが「無冷蔵庫生活」が節電に繋がっているのは確かである。冷蔵庫が月単位でどの程度の「電気を食う」のかは知らないが、相当な節約になっている筈である。いよいよとなれば「全電源を切る」という荒業も可能である。家族生活をしている人に向かって「冷蔵庫を捨てろ」とは言えないけれど、一家に一台でいいんじゃないですか?二台目三台目は当分封印しても、生きて行けるんじゃないですか?ちょっとした努力でも、皆がやれば、大きな効果が期待できます。
気になるのは「節電協力」を要請している企業の幹部重役の方々が、御自宅でどのような取り組みをなさっているかである。多分、画期的方法を幾つも考案なさっているだろうから、そういうものはどんどん発表して、愚かなる俺にお示しください。具体的には何もしていないじゃ、筋も話も通らない。まさか、そんな事はないと思うけど「お願いします」「お願いします」の連発だけでは、人も心も動きませんよ。