先般。近所のレンタル屋さんに行ったら、店内に「新しいサービスの開始」を告げる垂幕が下げられていた。それを見た俺は刹那動きが止まってしまった。激しい驚きが去ると、今度は歓喜の溶岩が内面に湧き起こり、外部に噴き出しそうになった。垂幕の表面に刷り込まれたサービス内容が本当だとしたら―勿論本当だろうが―俺の映画旅…映像遍歴は「終極の段階」「最後の局面」に突入する。

確実に機能してくれれば、俺は「料理を選ぶ立場」から「メニューを組み立てる側」に回る事が出来る。今まで、手が届かなかった領域に手が届くようになるのだ。脳裏に「観たくても観られなかった作品名」が数々浮かんだ。好機到来―俺は魔法の弓を得た。捉え損なっていた獲物を徹底的に追いかけたいと思う。辰年の方向性は定まった。残された10ヶ月は「映画狩り」で終わってしまいそうな気配である。