先週。大河ドラマ『花の乱』DVD第7巻(第24~27話収録)を観終わった。


■山名宗全―萬屋錦之介(西軍大将)

■細川勝元―野村萬斎(東軍大将)

■日野勝光―草刈正雄(左大臣。富子の兄。野心家)


所謂「応仁の乱」が進行している。戦闘は泥沼化の様相を呈してきた。

西軍の優位は動かないが、東軍も死に物狂いの抵抗を試みている。

戦いの長期化に連動して、両陣営の結束にも亀裂が生じてきた。

戦いの矛先―方向性が変わってきたのである。

そろそろ戦争を終わらせたい者と、まだまだ戦争がやり足りない者との争い(思想観念の対立)へと変貌してきたのである。

前者が和睦の交渉を進めようとすると、後者が妨害するという具合である。

記すまでもないが、後者の行動の裏には「領土拡大」の野望が隠されている。

そういう連中から見れば、戦争の終結は何としても回避しなくてはならない。

欲望剥き出しの彼らには、武士(もののふ)の潔さは感じられない。戦争亡者とでも呼びべきか。彼らにとっては、戦争は最高の食い物なのである。

応仁の乱がどうして11年も続いたのか、少しわかった気がした。

応仁の乱の収束を待たずして、この物語を支える大物達が次々と倒れた。

宗全、勝元、勝光…各人各様、奇々怪々な最期を遂げた。

毒を盛られた勝光が鬼気迫る表情で将軍家臣を斬り殺す場面が強烈である。

深作欣二の『魔界転生』(1981年)の土壇場を連想させる異様な迫力を感じた。

このような面白い殺陣が繰り広げられるとは、予想外の収穫であった。

そして恐らく、この剣戟こそが『花の乱』の物語としての頂点であろう。

以降は「消化試合的展開」に突入しそうな気配だが、一応最終話まで観ます。


今日の昼間、ラジオを聴いていたら「市川森一急逝」のニュースが読み上げられ、愕然となった。特撮番組からNHKの看板時代劇まで。知識造詣の深さ、執筆範囲の広さには驚かされる。日本を代表する才能がまた一人旅立ってしまった…。

市川氏の御冥福を心よりお祈り申し上げます。安らかにお眠りください。合掌。