昨夜。大河ドラマ『花の乱』DVD第4巻(第12~15話収録)を観終わった。

全37話の長丁場である。まだ折り返し地点にも達していないが、ここまで観進めてきて、これは大河史上(或いは、テレビ時代劇史上)に残る傑作ではないかと思えてきた。放送当時、視聴率的に伸び悩んだそうだが、そのような事は俺には関係ないし、興味もない。高視聴率番組がツマラナイ例は幾らでもある。だから、俺は全く信用していない。と言うより、出来ないのである。視聴率の高い低いで作品の評価を決められてしまっては堪らない。

市川森一の筆が快調である。権謀術策が飛び交う宮廷劇にオカルト要素を違和感なく溶け込ませる手腕に感心する。まず脚本(ホン)である。映画もドラマも脚本がしっかりしていて、初めて実りや収穫が期待出来るのである。そして、物語が面白ければ、演じる側も自動的に熱気を帯びてくる。

『花の乱』で言えば、前述の錦之介に加えて、市川團十郎―足利義政、野村萬斎―細川勝元、草刈正雄―日野勝光の三優が、主人公の印象を霞ませるほどの力演怪演を繰り広げている。彼らが画面に出てくるだけで嬉しくなってくる。日本にも素晴らしい役者がいるじゃないか。

今回、脚本の重要性を再認識した次第である。有力俳優を何人集めたところで、脚本が不出来だと、全員バカに見えてくるから不思議である。いや、むしろ当然と言うべきか。名優の条件とは、即ち「優れた脚本の作品に多数出演している事」と、言えるかも知れない。

物語の後半(中盤かな?)には、藤岡弘(現・弘、)や役所広司も登場するようだ。どのような役、どのような形で参戦してくるのか、今から楽しみである。